1月20日は水瓶座で新月となります。2015年初めての新月ですね。今回の星回りをご紹介しましょう。
今回の水瓶座新月図において、私が特に注目している星回りは、射手座土星と魚座海王星の相克的配置です。この配置は2015年~16年の主要な星回りのひとつであり、2015年11月、2016年6月、2016年9月の3回形成されます。今の時期の射手座土星と魚座海王星はまだゆるい角度ではあるのですが、魚座火星が魚座海王星に重なることでこの2天体を一時的に刺激しています。また、今回の水瓶座新月(水瓶座太陽と月)は射手座土星と協力的な角度を作っています。つまり今回の新月は「これからは射手座土星と魚座海王星の相克的配置から学んで下さいね」というインフォメーションであり、今、宇宙では「射手座土星と魚座海王星の相克的配置の前触れ」といった感じの配置ができているのです。
この「射手座土星と魚座海王星の相克的配置」が私たちにもたらしてくれるメッセージとは何でしょうか。さまざまに読み解けると思われますが、私がお知らせしたいことは主に2点です。まずひとつは「確かだと思われていたものがあいまいになっていく」ということです。これを「よりどころとなるものの喪失」と見ることもできるし、「堅苦しいものからの解放」と見ることもできます。いずれにしても2015年~16年の私たちの世界では、さまざまなことに関してより流動的な動きが見られるでしょう。それらの動きは混沌へと向かっているように見える一方、実際には硬直しきった閉塞的状況を解きほぐし、新しいことを生成させる展開でもあると私は思います。
射手座土星と魚座海王星の相克的配置がもたらす、もうひとつの示唆は「慈悲」「ゆるし」です。2015年~16年の私たちは、さまざまな出来事を通じて、自分の胸の内にある「悪いのは私です。ごめんなさい」という気持ち(罪悪感、自責の念)に触れる場面があるのかもしれません。そのときに、この配置は「誰もあなたを責めてはいません」「自分を責めるのはもうおやめなさい」と教え諭してくれるでしょう。
さらには、この時期、水瓶座水星と金星が獅子座木星と相対する配置を作っています。これは、個人の尊厳を重んじる人道主義的思想(ヒューマニズム)を思わせる星回りだと思います。人が自縛的な罪悪感から解放されたとき、その人の本来の輝きがそこにあらわれます。2015年~16年の私たちは宇宙からのサポートの元、慈悲や赦しで流動的な局面などを超越し、自らの本来の輝きを解き放つことを経験的に学ぶのかもしれません。
今回の水瓶座新月の影響を特に強く受けるのは、双子座、乙女座、射手座、魚座です。今、意味深い経験をしている最中なのかもしれませんね。そこで本当は何が起こっているのかをよく見つめましょう。牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座は、悟りに近い「あきらめ」を通じて心が解放され、新しい何かが始まるかもしれません。牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座にとって、この時期のテーマは「美しく生きる」「かっこよく生きる」です。あなたの美学を生き方で示して下さい。
こちらもおすすめ