世の中には多趣味な人もいれば、無趣味な人もいます。また、それほど趣味が多いわけではないけれど、一つのことにのめり込む人もいますよね。
みなさんは男性を「多趣味・無趣味・一つの趣味に没頭」の三つに分類した際、お付き合いする相手として、或いは結婚相手として、どのタイプの人を選びたいと思いますか?
ここで先日、知り合いの女性Sさん(34歳・商品開発)から聞いたお見合いの体験談をご紹介します。
彼女はお茶やヨガなど習い事を掛け持ちし、映画や美術鑑賞を好み、1~2カ月に一度は山登りをするなどかなり多趣味。料理は得意ですが、新しいお店を開拓して友達と食べ歩きをしたりするのも好きなので、外食をすることも多いそうです。
相手の男性(37歳・研究者)は最初、彼女の趣味についていろいろ質問をしてくれたのですが、どの会話もほぼ一問一答で終わってしまい、話が続かなかったため、Sさんは彼が喜びそうな話をしようと思いました。
彼のプロフィールの趣味の欄に書かれていたのは「スポーツ観戦、ドライブ、音楽鑑賞」。
そこでまず、好きなスポーツを聞いたのですが、「テレビでたまにサッカーや野球を見るぐらい。応援してるチームは特にありません」とのこと。
次に「ドライブはどういう所に行くんですか?」と聞いたら、「仕事や買い物に行きます」という答え。
最後に「好きな音楽は?」と質問したところ、「特に好きな歌手はいないし、ジャンルにもこだわりはありません。運転中にラジオで音楽を聴くのが楽しいです」。
ここまでの会話で、彼女は完全に「この人はないな」と判断したと言います。理由は彼が書いた趣味が、彼女にとっては趣味と呼べる内容ではなく、無趣味も同然だったから。
これといった趣味が無いということは、彼女が趣味に費やす時間やお金を無駄だと思われるかもしれない。それは彼女にとっては苦痛だったので、帰宅後、すぐにお断りしました。
その話を聞いた友達のAさん(33歳 営業)は、「なんで?そういう人、いいじゃん!」と一言。彼女は元カレがあるロックミュージシャンにのめり込み、休みのたびに全国ツアーの追っかけをしたり、ファンの仲間たちとオフ会をしたりして、いつも置いてきぼりにされていたのです。
チケット代や旅費が高くつくため、元カレは30代半ばなのに貯金がほとんど無く、彼女へのプレゼントは毎回、そのミュージシャンの名前が書かれたタオルやTシャツなど。
「明らかに私より趣味を優先してたんだもん。私も同じ趣味だったら、もっと続けられたかもしれないけど。それに将来のことを考えたら、趣味にバンバンお金を使う人は無理だよ」。
「無趣味な男性はイヤ」というSさん、「一つの趣味にのめり込む男性は無理」というAさん、二人の対比が興味深かったので、筆者は都内で働く女性たちに、この二種類の男性についてどう感じるかを聞いてみました。
・「趣味はあったほうがいいな。自分と同じ趣味がある人なら話が合って楽しいだろうし、趣味が違う場合は知らないことを教えてもらえそうでいいと思う」(27歳・歯科助手)
・「趣味が全然無いと、彼女=趣味になりそうで重い感じがする。でも、趣味にのめり込みすぎて、ずっと放っとかれるのはイヤ」(30歳・販売)
・「お金のかかる趣味にのめり込む人はちょっとなぁと思う。特に元カレがパチスロ好きで、借金してでも行くのを止めようとして何度も喧嘩になったから、ギャンブルに依存する人とは付き合いたくないな」(32歳・薬剤師)
彼女たちの意見をまとめると、趣味は無いよりはあったほうがいいけれど、のめり込みすぎるのはNG。お金がかかりすぎるのもNG。そのあたりのバランスが取れている人が理想ということなのでしょう。
「じゃあ、多趣味の男性はどう思う?」と聞いてみると
・「いろんなことを知ってるのって魅力的だけど、多趣味な人は浮気性って聞いたことがあるからなー。広く浅く手を出すってことは移り気な感じがするし。そういう意味では一つの趣味にのめり込む人のほうが、一途で安心できるかも」(28歳・webディレクター)
・「多趣味でも読書や楽器みたいに一人でやることや、男同士で楽しむ趣味ばかりで彼女が全く参加できないのはさびしい。ゲームでもスポーツでも何でもいいから、カップルで一緒にできる趣味がある人がいいな」(31歳・販売)
多趣味=浮気性説の真偽は定かではありませんが、この話、他でも聞いたことはあります。実はどれも一~二回しか経験していないのに、相手と話を合わせるために「趣味だ」と言うような男性だったら、ちょっと怪しいかも。
こうして見ていくと、多趣味の人も無趣味の人も、一つの趣味にのめり込む人も、それぞれ長所と短所があるんですね。
女性側の価値観にもよりますが、多くの女性が合格点を出す男性は「あまりお金がかからず、彼女と一緒に楽しめるライトな趣味」を持っている人みたい。そんな都合の良い男性はなかなか見つからないと思いますが…、一番手っ取り早いのは、無趣味な男性に趣味に付き合ってもらうことかもしれません。
最初は嫌々でも一緒にやっていれば、相手も楽しくなってきて、そのうち共通の趣味がある!と言えるようになるかも。
あまりお金のかからなそうな趣味…アウトドア派だったらジョギングや水泳、インドア派だったらキッチン菜園、大人の塗り絵などでしょうか。もちろんDVD鑑賞などもいいと思いますが。
カップルで同じ時間を共有できたら素敵ですね!
(文=Kawauso)