バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る、という習慣は、日本のお菓子メーカーが販売促進のために考案したものなんだそうです。
販促って言っちゃうと味気ない気もしますが、本来シャイな日本人女性にとっては、時勢が応援してくれる数少ない恋のチャンス。企業の戦略だろうがメディアの策略だろうが、踊らされてナンボ。チャンスがあるなら乗っかっていかないと!
というわけで、この時期特に注目を浴びるのが、主役であるチョコレート。
当時のお菓子メーカーの担当者さんがそこまで考えていたかどうかはわかりませんが、古代ローマでは媚薬として使われたという正真正銘の「恋の薬」。刺激が強いため、若い独身女性は食べるのを禁じられていたほどだそうです。
実際、チョコレートに含まれるPEAという成分は、脳内でドーパミン(快感や感動をもたらす物質)の分泌を促進するのだそう。このドーパミンは恋愛中にも多く分泌されるため、チョコを食べた時の幸福感は恋をした際のそれに良く似ている、とも言われています。
また、GABA(ギャバ)という成分は、大脳を抑制してお酒に酔った状態に近くする働きがあるんだとか。
ということは、チョコを食べると少々大胆になれちゃったりするのかも…?
さて、小難しい話はちょっと置いておいて。
やっぱりチョコレートって、なんだか不思議な魔力でもあるのでしょうか。美しいツヤ、甘い香り、とろける口どけ…その存在そのものが、恋と官能をイメージさせますよね。
だからこそ、誕生日やクリスマスよりも、大胆になれそうな気がしてくるのかも。チョコと一緒に自分もプレゼント、なんてのも、この日なら許されてしまいそう?
ということで、ちょっとセクシーにバレンタインデーの演出をした女性たちの体験談を聞いてまいりました!
・「裸エプロンの代わりに、ビキニを着ているように見えるプリントTシャツの上にエプロンをしました。」(24歳 アルバイト)
・「自分にリボン…というのはさすがに恥ずかしかったので、いつもは履かないTバックをはいてみました。両側でリボンを結ぶタイプの。服を脱いだ時、想像以上に驚き、喜んでくれました。」(21歳 学生)
・「チョコを口移しで食べさせてあげました。何度もチョコを行き来させているうちに、なんだかすごくエッチな気分に…。」(26歳 出版)
・「全身チョココーティングを所望されたのですが、さすがに無理があるということで、チョコの香りのボディローションを買ってきて、お風呂でローションプレイ(笑)。非日常的で、刺激的でした!」(25歳 家事手伝い)
バレンタイン妄想の定番といえば「裸エプロン」「自分にリボン」「全身チョココーティング」といっても過言ではないのかも!?
形はどうあれ実行しちゃうとは、みなさん、普通に見えて意外とやりますね~。
裸エプロンは、実践しようと思ったら勇気と寒さへの耐性が要りますが、チョコの口移しだったら、それなりに気軽にチャレンジできそう!
AKB48から派生したユニット「フレンチキス」の歌にもありますしね。いや、でもこの歌詞は結構過激な感じでちょっと恥ずかしいんですが。
ちなみに、イギリスには「口の中でチョコレートを溶かす時」と「情熱的にキスをする時」の心拍数と脳の活動状態を調べた研究者がいるそうです。
その結果、チョコを食べている時の心拍数は、キスをしている時の約2倍に増加していたんだとか。
さらに、チョコレートが舌の上で溶け始めた時の脳の活動は、キスをしている時よりもはるかに興奮した状態になったんですって。
こうした身体の反応から、脳が「恋をしている」「相手を欲している」と勘違いしても何ら不思議はありません。
でも、だからこそバレンタインにチョコを贈ったら、(彼の勘違いのお陰で?)恋を加速させられる!なんて考え方もできそうですよね。
最後はまた少し小難しい話になってしまいましたが、こうしたネタを並べてみると、バレンタインデーって実はものすごく官能的なイベントなんじゃないか、と思えてきました。
どうでしょう、今年は思い切っていつもよりも刺激的な演出にチャレンジしてみては?コンビニでも買えちゃう神秘の媚薬の力を借りれば、想像以上に大胆になれて、愛が深まるかも!
…何はともあれ、健闘を祈ります!
(文=石村佐和子)