NHK大河ドラマ『八重の桜』のヒロイン・八重の旦那さんである新島襄は、結婚観を聞かれたとき「夫が東を向けと言ったら、3年も東を向いているような女性は嫌です」と答えたと伝えられています。
さすがに現在は、そこまで従順な人はそうそういないと思いますが、彼に意見を言えなかったり、自分を持っていないように見えたりする女子は少なくないみたいです。
先日、「意見を言わない」という理由で彼氏にフラれた女子・洋子さん(仮名/30歳)の話を聞きました。
■相手に合わせすぎてフラれた~洋子さん
「去年のことなのですが、3年半付き合った彼氏(2歳上)が海外勤務をすることになったので、『プロポーズされるかな』と思ってそれとなく探りを入れたんです。そうしたら『洋子は自分の意見を言わないし、本音が見えなくてよくわからない。そんな人とは結婚できない』とフラれてしまいました。
実は私、その前に付き合ってた男の人にも同じような台詞でフラれたことがあります。
海外勤務すると言った彼も、昔の彼もわりと自己主張が強いタイプだったので、合わせたほうがいいと思って『どっちがいい?』とか『どこに行きたい?』って聞かれると『どっちでもいいよ』『あなたが行きたい所でいいよ』と答えてたのですが。そう答えると2人ともちょっと困ったような顔をしてたから、今考えるとあれが悪かったのかも…。」
――気遣いのできる女子はモテそうですが、あまりにも自己主張をしないと、彼が「本当はイヤなんじゃないか」「一緒にいても楽しくないんじゃないか」などと不安になるのかもしれませんね。
そういえば、以前、あるアラフォー女子が「ものわかりがよすぎると自分勝手でわがままな男ばかり寄ってくるから、ちょっとぐらいわがままを言ったほうがいい」と言っていたことがありました。これ、洋子さんみたいな人のことを言っていたのかも…?
ところで、「意見を言わない女の子は困る」と考える男性がいる一方、「自己主張が激しい女の子はNG」という男性も結構いるようです。
我が強すぎる彼女に悩まされた経験を持つ亮司さん(仮名 33歳)のエピソードをご紹介します。
■我が強い元カノにげんなり~亮司さん
「2年間付き合った元カノ(4歳下)は、わがままで我が強く、何かあっても自分の非をなかなか認めませんでした。
付き合い始めの頃は優しくていい子だと思ったのですが、だんだん地が出てきて言いたいことを言ったり、良くないところを注意すると逆ギレしたりするようになってきました。
例えば、
・いつも自分が行きたい場所や食べたいものを主張する。僕が別の意見を言うとふて腐れる。
・仕事が忙しくて残業してる時に『今から会いたい、すぐに来て』と言われ、『今日は無理。今度埋め合わせするから』と言うと、キレて2~3日音信不通になる。
・行きつけの居酒屋の女性の店員さんが僕に好意を持ってるように見えるからと、行くことを禁止される。なのに、自分は元カレも参加する飲み会に平気で参加する。
甘えられたり嫉妬されたりするのは嫌いじゃないのですが、それを通り越えて自己中。途中からは完全に舐められているような気がしてきて、もう無理だと思いました。別れを告げたときの荒れっぷりもすごかったです…。」
――「ちょっとぐらいわがままを言ったほうがいい」とはいえ、度を超すと今度は彼氏に嫌われてしまうんですね。
“自己主張”と“自分勝手”は別物、ということはよく覚えておいたほうがよさそうです。
それにしても、意見を言わなすぎても、言いすぎてもNGって難しい…。
結局、自分の意見は言えるけれど、相手のこともきちんと考えられる女子がモテるってことなのでしょうか。
ということは、デートの場所や食べるものなど日常的な細かいことについては、自分の意見を言っているように見せつつも、最終的には相手の希望通りにするのが一番賢いやり方なのかも。
もちろん、人生の大きな選択に関しては、本当にちゃんと自己主張したほうがいいと思いますが…!
(文=Kawauso)
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