「きれいになって見返してやる!」
失恋した多くの女子から聞かれるこんなセリフ。
涙目で地団太踏んで言う恨み節に聞こえなくもないのですが、単に「素敵な女性になりたいの♪」とかいうお花畑的な発想よりも鬼気迫るものがある分、傷心から立ち直り、前向きな努力をするための強烈なモチベーションになっているような気がします。
タレントの優香さんは失恋したばかりの時にスカウトを受け、元カレを見返す意味もあって芸能界入りを決意したのだそう。もちろん、その後の努力があって現在に至るわけですが、その元カレ、相当後悔したんじゃない!?などと想像してしまいます。
なんにせよ、失恋のつらさをバネにするのは素晴らしく前向きなこと。
そこで、20~30代女子に「失恋がきっかけで、自分を変えようと努力したことは?」と聞いてみると、やはり「美容・ダイエットにのめりこんだ」という意見が多数。
で、で、その効果はどうだったの?見返すこと、できました?
・「浮気されてフラれた後、ダイエットに精を出して半年で8kgやせに成功。ある日、復縁をにおわされたが、ハァ? あり得なーい、と笑ってやりました。」(23歳 派遣)
わぁ、元カレさんには申し訳ないけど、なんだか気分いいですね!胸のすく思いってこのことでしょうか。
・「元カレを見返せたかどうかはわからないけど、やせたおかげでモテるようになり、結構ハッピー。」(26歳 映像)
・「ダイエットをはじめとした自分磨きに夢中になるあまり、いつの間にか元カレのことなどキレイさっぱり忘れていました!その頃始めたネイルの勉強も、今では良い副業に…。あの失恋が良いきっかけになって、人生変わりました。」(32歳 出版)
「見返してやる!」という本来の目的はどうあれ、結果的に成功を手にしているのは素敵!転んでもタダじゃ起きない現代女子のたくましさ、見習いたいものです。
しかし、男性の意見の中には、こんなものも。
・「キレイになったな、とは思ったけれど、もう一度付き合いたいとまでは思わなかった。性格を知ってますからね。」 (35歳 SE)
・「自分と付き合っていた頃がよほどひどかったんだな、と思ってしまう。やればできるのに、何でやらなかったのって。」(22歳 フリーター)
ああ、何ということでしょう!
男性って、過去のオンナの見た目がキレイになったくらいでは、さほどダメージは感じないんだとか…。
むしろ、ライバルの成功、特に社会的地位や経済力などに嫉妬する傾向がある、と言われていますから、元カレを見返したければ、よりレベルの高い彼氏を捕まえることのほうが効果的なのかも!?
・「元カノの新しい恋人はかなりのやり手って噂を聞いた。特に、元カノと付き合い始めてからはどんどん出世しているらしい…。実はアゲマンだったのか?と思ったら、急に惜しいことをしたような気がした。」(26歳 営業)
だからといって、容姿や社会的地位にこだわって恋人を選ぼうとするのはどうかと思われますが、素敵なお相手に見合う女性になるために、自分を磨き続けたいですね!
最後にとっておきのコメントを。
・「元カノを街で見かけたとき、当時よりキレイになっているだけじゃなく見るからに幸せそうな姿に、何だか劣等感を感じてしまった。結局俺には、あんなふうに彼女を幸せにすることができなかったんだなって。」(32歳 建築)
そうそう、あの頃の自分よりももっと幸せになることが、見返してやる一番の方法って考えたらいいのかも。
失恋って相当精神的な負荷がかかるものですが、それを乗り越え、不幸を幸福に転じることができるのは、「見返してやる!」という、一見殺伐とした思いがネガポジ逆転したときなのかもしれませんね。
そう考えると、ドSストレッチや一食置き換えダイエットのつらさなど、フラれた悔しさの前では屁でもないような気がしてきました。
私も過去にこっぴどくフラれた恨みつらみを思い出しつつ、今夏に向けてのダイエットに励みたいと思います。
今更遅いでしょうか?
(文=石村佐和子)
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