夏といえば海、花火、ビール、蚊取り線香…もいいけれど、やっぱり肝試しでしょ!という人もいるのでは?
じっとしていても汗が流れ落ちる季節に、怪談を聞いたり、心霊スポットに行ったり。背筋が凍るような体験をすると、いかにも日本の夏~という感じがしますよね?
今日はそんなこの国の夏にぴったりな記念日「幽霊の日」なのだそうです。
その由来は、江戸の中村座で鶴屋南北の『東海道四谷怪談』が初演されたこと。夫に裏切られ、毒殺されたお岩さんという女性の霊が復讐を遂げるという物語で、「日本三大怪談」の一つに数えられています。
「三大怪談」の残りの二つは『皿屋敷』と『牡丹燈籠』。
『皿屋敷』は主人が大切にしていた皿を割った罪で井戸に投げ込まれた娘が、幽霊となって夜な夜な皿の枚数を数えるというお話です。
一方、『牡丹燈篭』は父親の猛反対にあって恋人と引き離され、心痛から亡くなった娘が、幽霊になって恋人の家に通い、最後には取り殺してしまうという物語。
復讐譚である『四谷怪談』、『皿屋敷』とくらべて、純愛を貫く『牡丹燈籠』の幽霊は、怖いけれど一途でかわいいような気もします。
好きな人を取り殺しちゃうのはさすがにやりすぎですが…、彼女みたいに「死後も一緒にいたいぐらい好き」と思った経験がある女子は少なくないのではないでしょうか?
「好きすぎてどうにかなりそう」「いつか彼がいなくなるかもと思うと不安で夜も眠れない」。それ、いわゆる「恋の病」ってやつですよね?
苦しくて切なくて、一度ハマったらなかなか抜け出せない「恋の病」…経験者3人に思い出を語ってもらいました。
■女子3人の「恋の病」体験談
・エリさん(32歳・事務)
「相手の一挙一動に反応して、涙ぐんだりニヤニヤしたり、今思うと本当に気持ち悪いヤツになってました。メールを書いては送れなくて保存して。何も手につかないし眠れなくて、昼間はいつもぐったりしてました。」
・ゆっぴーさん(27歳・販売)
「大好きなときって、彼のことを考えるだけで体が熱くなるんですよね。見つめられると心臓がバクバクするし、手を握られるとふわふわして飛んで行ってしまいそうになる。抱きしめられたら涙が出てくるし。完全にイカレてたんだろうなと思います。でも彼には本命の彼女がいたことがわかって。2番目でもいいと思って付き合ってたけど、嫉妬と寂しさで気が狂いそうでした…。」
・きこさん(24歳・ネイリスト)
「失恋のショックで食べられなくなって、一日にプリン1個とかで生きてました。無理にご飯を食べようとすると吐き気がするし、動悸や倦怠感はあるしで本当に病人みたいでしたね。栄養が回ってなかったせいか髪がパサパサになったのがつらかった。1か月で5キkgやせたのはラッキーだったけど。」
片思い、二股発覚、失恋…みなさん、本当に切ない想いをしていたみたいですね。
でも、今はその状態から復活した模様。いったいどんなふうにして「恋の病」を完治したのでしょうか?
■私はこれで「恋の病」から抜け出しました!
・エリさん
「別の人を好きになったら、彼のことなんかどうでもよくなりました。恋の病には新しい恋。それが一番の薬です。」
・ゆっぴーさん
「しばらく休みをとってグアムに行きました。毎日海辺を散歩したり、ダイビングしたりしてるうちに心が洗われるような気持ちになってきて、気がついたら彼がいなくても平気になっていました。」
・きこさん
「新しく趣味を見つけるといいと言われていろいろ試しましたが、どれもダメでした。が、ラブソングをいっぱい聞いて浸ったお陰で立ち直れたような気はします。ま、結局は時間が解決してくれたってことかな。」
「お医者様でも草津の湯でも恋の病は治りゃせぬ」と言われる「恋の病」ですが、解決法がないわけではないみたい。
「あなたの風邪に狙いを決めてベンザブロック」的な、あなたの恋の病の特効薬、見つかるといいですね!
(文=Kawauso)
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