我が家には15年ほど飼っているイヌと、5年ほど飼っているフェレットがいます。仲良くなってくれるといいなと思っていましたが、赤ん坊フェレットに手がかかるせいか、先住者のイヌがちょっと放っておかれることになったんですよね。
そしたら、イヌがやたらと部屋を散らかしたり、夜はベッドで一緒に寝たがったりと、ヤキモチを焼くようになってしまいました。動物にも嫉妬心ってあるんだなぁ…と、つくづく感じ入った次第です。
動物でもコレですから、より複雑な生き物である人間の嫉妬となると、これはもう大変。一般に女子の方がヤキモチ焼きのように言われますが、男子の嫉妬もかなりのものなんです。
ちょっとしたジェラシーは、恋のスパイスにもなるでしょうけれど、どんなものでも限度を超えてしまえば危険なものになってしまいます。
男子には、オスとしての本能があります。他のオスに負けたくないという競争心、メスを自分だけのものにしたいという独占欲、そして自分は劣ったオスなのではないかと恐れるコンプレックス。こうした本能に根ざした感情が、ヤキモチを焼かせるんですね。
こうした要素からも、実は男子の方が嫉妬深いのかもしれません。
「彼女に男友達なんて存在はありえない」と言うのは、26歳の会社員、西村さん(仮名)。大学時代のコンパで知り合ったという彼女に対して、携帯電話から男子学生のデータをすべて消させたという強者です。
「当たり前でしょう? 誰が狙ってるかわからないし、遊びに行って浮気をそそのかされるかもしれない。束縛じゃなくて、恋人になったんだから当然のことですよ」と、どうも浮気をされることを恐れている様子。
当然かどうかは別として、ヤキモチ焼き男子は多かれ少なかれ、このような感情を抱いているのかもしれません。
そういう嫉妬深さと対照的なのが、「友達なら、男も女も変わらない」と言う32歳、ITベンチャー起業家の笹川さん(仮名)。
「僕のところは、お互いにあまりプライベートに干渉しませんよ。それぞれやるべき仕事もあれば、人付き合いもある。それを制限していたら、人生や世間が狭くなるだけでしょう。ただ、彼女のからは『少しは妬いてよ』って言われますけどね。別に僕よりいい男は、そうそういないだろうし。心配してないから、嫉妬もしませんね」と、こちらはかなり愛される自信があるようです。
自信がないと不安が生じ、それがコンプレックスを刺激して、嫉妬心になるのかもしれませんね。他の男子と仲良くしているところを見せつけるという駆け引きは、かなり危険なテクニックと言えそうです。
(文=総合占術研究家 橘のえる)
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