出会いがないとか、あってもすでに売約済みで彼女がいるか結婚してる。そういう話を周りの女子たちから聞くのですが、致し方ないとも思うんですよね。
恋愛・結婚適齢期とされる25歳~40歳の男女の人口比率は、統計によると女子100人に対して男子106人でほぼ同数。東京では男子のほうが10万人多いそうなので、大都市はまあいいとしても、各地方では実質的に女子が余っている状況なわけで。
そのうえ、基本的に「出会い」としてカウントされているのは、恋愛対象となる男子だけではないでしょうか。
恋愛対象をパートナーのいない男子として限定した場合、どのくらい世の中に残っているのか、国立社会保障・人口問題研究所の統計から計算してみましょう。最新データは2002年ですが、20代~30代男子で、女友達がいる人は41.5%、女友達すらいない人は36%となりました。
つまり10人の男子がいても、恋愛対象となれるフリー男子はせいぜい3人か4人ということ(しかもそのうち何人かは女っ気ゼロ…?)。
こんな言い方をするのは何ですが、その「売れ残り男子」の中に、趣味が合ったり、ルックスが好みだったりするような、いわゆる「いいひと」が含まれる可能性となると、さらに恋愛対象は少なくなっちゃうわけです。
まして2011年の内閣府の調査によれば、パートナーのいない男子のうち32.7%は「今、恋人はほしくない」と答えてます。
確かに、私の周りのシングル歴の長い男子たちに聞いても、
「草食系とかじゃなくて、恋愛が面倒なだけ。趣味のほうが大事」(30代:会社員、双子座A型)
「女性のほうから好きになってくれるなら、考えてもいいけど」(20代:運送業、乙女座O型)
といった、恋に前向きではない姿勢が見受けられます。いや、もちろん積極的な男子もいるんですよ。合コンにも出かけるし、いつも出会いを求めているような活きのいい男も何人かはいます。
ただね、積極派も消極派もそもそも「さっぱりモテない」という共通点を抱えているんですよね。
恋愛に消極的な男子たちは、女子に距離を置いたり壁を作ったりする。
積極的な男子たちは、ガツガツしていてどうも好感度が低い。
女子に対して、優しくて余裕を持って接することができるのって、彼女持ちや妻子持ちといった売約済み男子ばかりなのかも…。
こうなってくると「いいオトコがぜんぜんいない!」という女子たちの嘆きも、あながち間違っていないように思えますね。
でも、でもですね! 売れ残り男子たちにだって、いいところはあるはずなんですよ。それを見抜いてやってはくれないでしょうか。ほら、残り物には福があるって言いますし!
(文=総合占術研究家 橘のえる)
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