女性はよく「自分探し」という言葉を使いますよね。自分探しのためにと習い事に通ったり、趣味を増やしたりしている人をちょこちょこ見かけます。
でもそのゴールはどこにあるのでしょうか?今回は、自分探しをなかなかやめられない女性の心理を、詳しく探っていこうと思います。
自分探しという目的の裏側
自分探しを続けている人は、習い事や趣味をコロコロ変えがちです。その理由は、本当に“好きなこと”や“やりたいこと”がよくわかっていないから。それを見つけるためにあれこれ試している…ということなのでしょう。
中には、かなり長い期間探し続けていたり、手を広げすぎたりして、本来の目的からズレてしまっている人もいます。
自分探しをしているのだから、アレもしたい、コレもしたい…という気持ちは理解できますが、次第にアレもしなくちゃ、コレもしなくちゃと願望が義務になることも。
確かに「やりたいことを見つけるために、とりあえず試してから決めよう!」と行動を起こす、それ自体は素晴らしいこと。ですが、上手にできなかったり、なんとなくわかった気になったりすると「自分には向いてないや」と判断してすぐにやめてしまう彼女たち…。
少しかじった程度ではその本質はわからないし、本当に自分に合わないのかさえも判断できません。自分探しにかこつけて、現実から逃げているだけ。そんなふうにも受け取れます。
向上心と現実逃避の勘違い
自分探しをしている女性の中には、もちろん本当に向上心があり、前向きに頑張っている人もいます。では、向上心と現実逃避にはどのような違いがあるのでしょうか?
向上心がある人は現状に満足せず、自分で勉強する、講習を受けるなど、今よりも知識に磨きをかけるべく行動を起こします。このあたりはよく似ているのですが…問題はそこからです。
彼女たちは、身につけた知識を自分のスキルとして活かすことができます。そして、さらに上を目指すために目標を定めたり、深く掘り下げたりして、探求を続けながらも現状をきちんと振り返ること、受け止めることを忘れません。
一方、現実逃避している人は、自分の可能性や才能はもっと他にあるはず…と思い込んでいるので、次から次へといろいろなことを試しつつ、常に「次は何をしようかな?」ばかり考えています。
その結果、残念ながら何も身につかず、中途半端に終わることが多いのです。
青い鳥症候群について
上述したような、現実をなかなか受け止められないタイプは「青い鳥症候群」と呼ばれています。ご存知、チルチル・ミチルでおなじみの童話『青い鳥』をモチーフにした概念ですね。
青い鳥症候群に陥っている人は、習い事のみならず、仕事や恋人もすぐに変える傾向があります。
たとえば、今の彼よりも高収入な男性がいるんじゃないか?もっとイケメンがいるんじゃないか?といった気持ちが強いよう。そして、本気で好きになる前に別れてしまう、とりあえずお付き合いはしているけれど、いつも不満だらけで新しい恋を探している、なんてケースが見られます。
青い鳥症候群になる人は、幼い頃、しつけに厳しい家庭で育った場合が多いそうです。そして、「いつも勉強しろ」と言われ、門限も厳しく、常に監視されていた、などのトラウマを持つ人と、過保護や過干渉に悩まされた人、というパターンがあるのだとか。
その結果、社会性を養う訓練がしっかりできていないまま大人になったため、我慢強さや集中力に欠けているのでしょう。だから満足のいかない環境には耐えられないのです。
終わりに
「自分探しをする」…とても前向きな言葉に聞こえますが、実はさまざまな問題が隠れていることもあるんですね。
常に現状に満足できず、不満が多かったり、恋愛が長続きしなかったりする…と感じるなら、幼い頃を思い出してみましょう。もしかしたら、何らかの原因を見つけられるかもしれませんよ。
(2017年10月5日 11:45)