突然ですが、みなさんは“腕枕”をされるのって好きですか?
眠りに落ちる前の一時、愛する人の腕に頭を預け、まるごと包まれるような安らぎを感じながらまどろんだら、さぞ幸せなのだろうな…と思うのですが、
「枕にしちゃ高い!そして硬い!」
「頭のポジションが定まらない!」
などの心の叫びを口に出せずにいる女性、そして
「重い!痺れる!動けない!」
と苦痛を我慢している男性…意外と多いようで…。
半数が我慢して腕枕
マイナビウーマンが実施した「腕枕は好きですか?」というアンケートの結果を見てみると
◆女性への質問
「男性に腕枕をされるのは好き?」
好き…42.2%
嫌い…57.8%
◆男性への質問
「彼女に腕枕するのは好き?」
好き…47.0%
嫌い…53.0%
と、男女とも半数以上の人が「嫌い」って。
主に「重い」「痛い」という身体的な理由が大半で、中には「そういうロマンティックな雰囲気が苦手」という人も。
まあ、どれも気持ちはわかります。
彼の体臭に心地良さを感じる?
その一方で、「好き」という男女も決して少なくはありません。
・ 密着感がいい(男女とも)
・ 守られてるようで落ち着く(女性)
・ 頼られてると思える(男性)
お互いのぬくもりを感じられるほどよい密着感や、守り守られている、という満足感・安心感はまさに『至福』。
特に女性は、男性の体臭から様々な情報を嗅ぎ取っているため、好きな男性の脇から発せられる匂いに「心地よさ」を感じ、気持ちが明るくなるのだとか。
腕枕は、幸福感を得るためには非常に理にかなっているそうです。
でも心は満たされても、腕枕って実は結構、危険という噂も…。その理由は?
長時間の腕枕はアブナイ!?
女性の頭部の重さは、一般に4~6kgと言われています。
これが男性の腕を長時間圧迫するとなると、結構な負担になるはずです。
ちょっと痺れた、筋肉痛になった、くらいならかわいいものですが、無理な体勢による肩こりや、手指の感覚が薄れ一時的に動かなくなってしまう「橈(とう)骨神経麻痺」を引き起こし、翌日の仕事に支障が出たり、悪くすれば数ヶ月にわたって麻痺が続くことも…。
寝起きがブサイクになる可能性も
女性側も同じで、硬くて高すぎる腕枕は首や肩の一点に大きな負担がかかり、肩こりや寝違えのような状態になりがち。
また、そのまま寝てしまうといびきの原因にも。腕枕で高いびきって全然かわいくない…。
「彼の腕は細いから大丈夫」という人も、低い枕は顔のむくみの原因になりますから、目覚めの顔がパンパンのブサイクに。いずれにしてもかわいくありませんね。
というわけで、至福の腕枕も、長時間は身体に影響があるので…せいぜい30分~1時間程度で切り上げるのが、彼のためにも自分のためにも良さそうです。
まあ、腕って本来が枕として使うものじゃないし、寝心地を追求するなら1人で寝るのが一番。
それでも腕枕を「いいな」と思えてしまうのは、スキンシップと愛情表現であり、男女の幸せの象徴的な行為だからなんでしょうね。きっと。