誕生日や付き合った記念日…はじめてデートした日、はじめてキスした日など、女性の中には何かと記念日を作り、しっかり覚えている人もいますよね。
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一方、男性は愛する彼女の誕生日を忘れてしまうことも…。今回は、記念日にまつわる男女の記憶の違いについて解説します。
記憶についてのまめ知識
男女の記憶の違いを説明する前に、記憶に関する基本的なことを少しだけお伝えします。
記憶とは経験したり、見聞きしたりしたことを、脳に保存するだけでなく必要に応じて思い出すこと。ですが、誰もがすべての出来事を100%記憶するのは不可能だし、大事な時に絶対に思い出せるとも限りません。
たとえば、顔はわかるのに名前が出て来ないとか、古くからの友だちの名前は思い出せても、ついさっき名刺をもらった取引先の人の名前は忘れてしまう、といったこともあるでしょう。記憶って本当に不思議です。
実は人の記憶は、いくつかの種類に分けられます。
・感覚記憶…見たまま、聞いたままのことを1~2秒くらいの間だけ記憶すること
・短期記憶…15~30秒ほどで消えてしまう記憶
・長期記憶…長い間忘れない記憶
3つめの「長期記憶」には、手で触れるなど動きによる「手続き記憶」、言葉による「宣言的記憶」、個人的な感情や経験が含まれる「エピソード記憶」、出来事の意味を結びつける「意味記憶」などがあります。
女性が記念日を覚えている理由
女性のほうが記念日を覚えているのは「エピソード記憶」の能力が高いから。
その証拠に、記念日の日にちだけではなく、その時に起こった事柄や、自分の気持ちまでよく覚えているでしょう。
たとえば、「誕生日のディナーの約束に彼が30分遅刻してきて、予約のお店に入れず残念な気持ちになった」とか、「はじめてのデートに着た水色のワンピースを、彼がほめてくれてうれしかった」など、その時の感情まで思い出せるのでは?
この「エピソード記憶」には、脳の海馬という部分が関わっているのですが、ここは女性ホルモンの働きにより活発化されることがわかっています。だから女性のほうが、海馬が大きく発達しているのです。
特に恋している時は、女性ホルモンの分泌も活発になるので、さらに活性化されるみたいですよ。
なお、感情の変化に関連する大脳辺縁皮質という部分も、男性よりも女性のほうが発達しているので、さらに「エピソード記憶」として強く覚えています。
男性が記念日を忘れる理由
男性が記念日を覚えていないのは、上述した通り、脳の構造や記憶する上での得意分野が違うから。そして、これにはちゃんとした理由があります。
本来、男性は女性と比べて、実用的なことや必要な情報のみを長く記憶する能力が高く、そうでないことはさっさと忘れてしまいます。
だから、記念日に起きた出来事や感情は、実用的ではないと判断され、記憶から消えてしまうのです。
そのほかにも、原始時代などに狩りをしていた頃の名残から、都合が悪いことはすぐに忘れるとうい力が備わっているそうです。
これは、狩りに出ると命に関わるような危険な目に遭うことが原因。ずっと恐怖感を抱えていると狩りができなくなるので、生きていくためについた力と言われています。
記念日は都合の悪いことではないと思いますが、恋愛の甘い思い出は、多くの男性にとって「実用的ではない=特に必要のないこと」なのでしょう。
あと、女性は相手といつも同じ気持ちでいたい、一緒に喜びを分かち合いたいと、共感することを大切にしますが、男性は問題の解決を優先しがち。
解決すべき問題がない時は、脳が休止モードになっていることもあるのだとか。
終わりに
このように男女の間には、脳の違いも含め、かなりの温度差が生じています。
相手への愛情どうこうではなく、本当に悪気はないのですが、記念日そのものにあまり興味がない、といったところでしょうか。
彼が誕生日を忘れていたら悲しいけれど…一方的に責めるばかりでは、ちょっぴり気の毒かもしれません。