時には目の前で男性が「痛い!」と叫ぶこと、ありますよね。紙で指を切ったり、カミソリ負けしたり。足の小指をタンスの角にぶつけちゃう…なんて漫画みたいなことも、あるでしょう。
そこですかさず、好感度アップを狙ってかいがいしくお世話♪でも、もしかしたらそれ、逆効果かもしれません!
男は出産の痛みで失神するの?
「男性は出産の痛みを経験すると、失神してしまう」という話、聞いたことがあるのではないでしょうか?
確かに出産の痛みは相当なもの。筆者も3回出産したので、よーく知っています!
七転八倒するという尿管結石と出産、どちらが痛いかと比べられたり。
男性が急所を蹴られるよりも出産のほうが痛い、と医師も言っていたり。
また、男性が出産の痛みを経験する実験をした海外のテレビ番組では、彼らはまさに悶絶、失神寸前の様子。「拷問のようだった」と話していました。
女性のほうが痛みに強い?
…とまぁ、あれこれ言いますが、とにかく「痛いものは痛い」わけです。
出産のときは、痛みを感じにくくするホルモンが大量に分泌されるそうですが、それでも痛い。とにかく痛い!
その痛みに耐えられることから、「女性は男性より痛みに強い」と言う人も多いですよね。
製薬会社のファイザーの実態調査では、「男女どちらのほうが痛みに強いと感じるか」という質問に対して、
◆女性のほうが強いと思う…68.6%
◆男性のほうが強いと思う…16.4%
7割近くの人は、通説通り「女性のほうが痛みに強い」と考えていることが判明。その理由って、いったい何なのでしょうか?
女性はなぜ痛みに耐えられる?
女性が痛みに強いのは、「神は乗り越えられる試練しか与えない」的にロストバージンや出産の痛みが用意されているから。とも考えられますが、それ以外にも「女子会でグチを言い合う」「自分へのご褒美」など、適度に自分を甘やかし、痛みやショックをやわらげる“はけ口”を作るのが上手だから、かもしれません。
一方、男性は競争する生き物。心や体の痛みに弱いのに、常に「勝たなければならない」と思い込んでいるので、誰かに相談することもできず、ある日、突然ポキッとなってしまうことも。
たとえるなら、女性は竹のようなしなやかさを持っているので、強い風が吹いても簡単には折れない。男性は木刀のように真っ直ぐでガチガチな分、想定外の衝撃に襲われると、真っ二つに折れてしまう…そんな感じ?
“痛い!”…そのとき、男は?
先ほどのファイザーの調査によると、『痛みを感じたとき、最初にとる行動』として、
◆「我慢する」
男性…24%、女性…18.2%
◆「痛み止めを飲む」
男性…9.3%、女性…15.1%
つまり、「痛くても、まずは我慢しなきゃ」と思って痛み止めも飲まない、という傾向は男性のほうが強いようです。無理しちゃって…。
ちなみに『痛みを感じたときに、パートナーにどうしてほしいか』という質問については、69.2%の男性が「そっとしておいてほしい」。一方で女性は「できないことを代わりにしてほしい」が83.1%。
男性と女性では、痛いときに望むことが違うんですね。男性は、1人でじっと耐えようとする。で、何もしてほしくない…と。
あ~だから男性って、女性が痛がっているときに的外れなことしかしないのかも…?なんて(笑)。
なぜそっとしておいてほしい?
痛いのに(痛いからこそ?)「そっとしておいてほしい」と思うのは、男のプライドと関わること、と言えそうです。
前述した通り、男性は本能的に、どんな些細なことでも競い合おうとする生き物。しかも、他の人とだけでなく、自分自身とも常に戦ってしまう脳をしているそうです。
「痛い」と簡単に言うことは、自分を弱いと認めているようなもの。さらに「助けて!」なんてうっかり言っちゃおうものなら、白旗を揚げてるのと同じなんですね。
そして、自分から助けを求めなくても、女性から「大丈夫?」と心配され、あれこれと世話されたりすると、「あなたは弱い」と言われているような気分になって、プライドが傷ついてしまう…。
「本気で心配してるのに!」と怒りたくなる女性の気持ちは、もちろんわかります!
でも男性は、それ以上に本気でプライドを守ろうとしているのでしょう。
そう考えると、ちょっと微笑ましい気も。
男の人は、痛くても強くあろうとするもの。その気持ちを汲んで、本当にそっとしておくのがベストかも。
もしも何かするのなら、「大丈夫?」「〇〇しようか?」と言葉に出すのではなく、黙って冷やす物や救急箱を持ってくるのがよさそうですね♪
あとは、男か女かじゃなくて「あなたは私より強い」ってことにしておけば、そのうち痛みも引くはず!