心の片隅に「このままではいけない」「いつかは別れなくちゃ」という想いを抱えながらの関係“不倫”。
相手の男性からの甘い言葉を信じてしまうのは、現実逃避以外の何ものでもありません。だって彼は、不倫している時点で既に周囲に嘘をついているのだから。
どうしてカレは常套句を言うの?
不倫中の男性の常套句といえば、「愛してるのは君だけ」「もっと早く出会っていれば」「子育てが落ち着いたら離婚する」などなど。
外野から見れば「まったく無責任な!」としか言いようのない言葉ですが、恋の嵐に巻き込まれている女性にとっては、心が吹き飛ばされないようにすがりつきたい小枝にもなる言葉。
そもそも不倫をする男性たちは、どうしてこんな常套句を口にするのでしょうか?
◆ある意味では本心なんです…
もちろん、奥さんを裏切って不倫をする男性は褒められたものではありません。しかし、彼らにとっては常套句もある意味では本心なのだと言います。
というのも男性は、自分の子どもをより多く産む女性に惹かれる本能を持っているから。
常套句の多くは「君とずっと一緒にいたい」的な内容ですね。パートナーになるということは、2人の間に子どもを持つ可能性も含んでいます。
そう考えると、「産んでほしい」男性が若く魅力的な女性を求めるのは、生物学的に見て、仕方のないことと言えるのかもしれません。
◆ぶっちゃけ、つなぎ止めたい!
心理学的には、男性はパートナーに対して“セックスとサポート”を求めるそうです。そして、その欲求を満たしてくれる相手をつなぎ止める方法の一つとして、相手の好みや要求に合わせるのだとか。
つまり、常套句の内容が相手の要求だと判断すれば、少しでも長く傍にいてもらうため、つい言ってしまうということでしょう。
結果、嘘で終わるのはなぜ?
気持ちに偽りがあるわけではないし、つなぎ止めたい気持ちもある。なのになぜ、ラブラブな会話は、結果的に嘘で終わることが多いのでしょうか?
その大きな理由として、男性は自分の社会的な立場を守ろうとする心理が強いから、ということが挙げられます。
もし常套句の内容を実行したら、今の地位や信頼が崩れてしまう…。「正直、それはゴメン!」と逃げているうちに、男性の言葉はどんどん嘘になってしまうのです。
要するに、自分で自分の首を絞めているんですね。
言葉だけじゃない…も実は危険
「彼は口先だけの人じゃない。マメに連絡もくれるし、いつもレディファーストだし」
とは、初めての不倫を経験中の20代前半の女性。
でも、今マメなのは、男性が彼女のことを「心も体も自分のものにしたい」と思っているからかも。もう少し慣れたら、いわゆる「釣った魚にエサをやらない」扱いになる可能性大。
また、男性は「自分をよく見せたい」と思う相手には、「助けを求めたくない」という心理を持っているそう。
レディファーストに見せているのは、カッコつけたいからなんですね。「ステキ!」と思われて男としてのプライドを満たしたいという欲求があるのでしょう。
結局は、埋め合わせになってる?
男性にとって、男としてのプライド、強いと認められているという実感は、女性の想像をはるかに超えて大きいものなのだとか。
結局は、男性が家庭の中で満たされていないプライドを満たすために不倫が始まり、満たし続けるために続けたくなる。そして、不倫を続けるために常套句が出てきてしまう。
そんな哀しいドミノ倒しがあるのかもしれません…。
筆者の周りで不倫をしてる既婚男性に、「奥さんとは不仲なの?」と聞いてみたところ、
「円満だったら、不倫する理由なんてないでしょ?」(30代)
「仲良かったら、リスクは負わないって」(40代)
もちろんこんなこと、口が裂けても不倫相手には言えないそうです……。
恋に“惚れた弱み”はつきものだけど、不倫に限っては、“惚れるほどに強く”ならなくては、幸せからどんどん遠ざかってしまうのかもしれませんね。