フェロモン:動物の体内で生成して体外に分泌後、同種の他の個体に一定の行動や発育の変化を促す生理活性物質のことである。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )
なんだか小難しいことになってますが、「あの人、常にフェロモン出てるよねー」「うんうん、色っぽいよねー」などという会話に出てくるのは、いろいろな種類のある中でも「性フェロモン」と言われる化学物質のこと。
転じて、フェロモンが出ている人=性的な魅力・異性を惹きつける魅力のある人を指します。芸能人で言うなら、優木まおみさんとか芹那さんとか。あとはやっぱり杉本彩さん? なんと言うか、ムンムン漂っているあの雰囲気を、一般的には「フェロモン」なんて言うんですよね。
でも現実には、特に美人でもなく、女らしさをさほど押し出しているわけでもないのに、やたらとモテる人とかそこはかとなくセクシーな人っていますよね。あれはやっぱりオスを誘い出すいい匂いの何かが、耳の後ろあたりから出てるんじゃないの? と思えてしまいます。
そもそもフェロモンとは、免疫学的な遺伝子情報を伝えるための手紙のようなもの、なのだそうです。
ヒトは、相手から発せられたフェロモンを敏感に感じ取り、その中に含まれる情報を瞬時に読み取ります。そして、自分に合うと思われる遺伝子・健康で優秀な遺伝子を持つ相手に対しては「好ましい」という感情を引き起こします。これは、ゆくゆくは自分の遺伝子をより強い個体として後世に残すためなのだそうです。
なるほど、健康で優秀な遺伝子ですか!確かに、イキイキと瞳が輝き、しなやかで健康的な肉体を持った人は誰だって惹かれますね。特に、外見上は普通なのにやけにセックスアピールのある人というのは、このあたりの条件が満たされているので、周囲の異性の無意識下に働きかけることができるのかもしれません。
では、このフェロモンを増やして、男性へ無言のアピールをすることは可能なのでしょうか。
答えは◎。フェロモンは自分で好きなように出すことはできませんが、女性ホルモンであるエストロゲンを増やすことができれば、比例してフェロモンも増量されるのだそうです。
そのためには、質の良い睡眠と食事を心がけることがまず第一。健康な肉体からは、良質なホルモンが活発に分泌されます。
次に、異性とかかわる機会を増やすこと。男性とのかかわりのなかで、女性ホルモンの分泌が活性化されるのだそうです。恋をしていると女性が急に美しくなるのは、この女性ホルモンが急激に分泌されるようになるため、という説はあまりにも有名ですよね。
また、外見から整えることで、ホルモンの分泌に働きかけることもできるそう。女性ならばより健康で女性らしい身体を目指す、恋をする、ピンクやリボンなどを取り入れた女らしい服を選ぶ…など、ちょっとしたことでも脳は敏感に反応して性ホルモンの分泌を増やそうとします。その結果として、フェロモンも増量することができる、と考えられています。
「赤いパンツをはくと元気になる」という説と、原理は一緒みたいですよ!
ちなみに、この女性ホルモンを激減させる最大の原因が、ストレスであることは皆さんご存知かと思います。
女子の男性化が問題視されている昨今…これって、確実にストレスの影響で女性ホルモンが減少しているせいなんじゃないでしょうか?
激動の社会を生き抜くために、艶っぽさとは正反対のベクトルに突っ走ってしまっているとしたら、実に惜しい! 「美人なのに女を感じさせない」というのは、その典型。仕事の上では都合が良くても、健康上にも恋愛にも、あまりよろしくないような気がします。
女性であることを楽しみながら、健康を気づかって生活することで、モテ女への第一歩を踏み出せる…。なんだか当たり前すぎてちょっと拍子抜けしちゃいそうですね。
モテ道って、もっと厳しくて難しいものだと思っていましたが、これなら気負うことなく毎日の生活に取り入れられそうです。
フェロモン増産計画で、私たちがさりげなく輝くモテ女になる日も近い???…だとうれしいのですが。
(文=石村佐和子)
(※2012年12月01日 09:00 公開記事)
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