「女性=いい匂い」
という図式。大人になった今ではそれが儚い夢であったこと、男性もちゃんとわかっているでしょう。
女性だってお風呂に入れない日もあれば、便秘をすることもある。二日酔いで酒臭いときだってあるんです。
男性が思う「いい匂い」って?
とはいえ、女性としては、やっぱり常にそこはかとなくいい匂いをまとっていたい…と思うのも事実。そのためにシャンプーを厳選したり、柔軟剤をあれこれ試したり。もちろんイヤな匂いを出さないための努力も欠かしません。
毎日シャワーを浴び、食べ物にも気を遣い、月に一度はヘッドスパに通う。いい匂いの女でいるにはそれなりの努力が必要だと思います。
でも、男性の言う「いい匂い」って、きっとそういうのじゃなくてフェロモンみたいなもののこと…。
動物の世界では、メスが発情するとそのフェロモンを嗅ぎ取ってオスが集まって来るというのは定説ですし、まだ科学的に実証されてはいないけれど、人間だってきっとそう。
フェロモンを出すには…
例えば、女性は排卵期になると一段と魅力を増したりするものですが、生殖可能なこの時期に男性を惹き付ける何らかの物質を出しているようなんですね。
実際、アメリカの大学で3つの異なる時期に女性が一晩着たTシャツの匂いを、複数の男性に嗅いでもらうという実験を行ったら、全員が惹きつけられたのは排卵期の女性のTシャツだったそうです。
また、この物質は好みの男性の汗の匂いを嗅いだ時などにも分泌され、セックスの準備ができていることを相手に知らせているのだとか。
同じ女性からすると「どんな匂いが出てるの?」「臭くないよね…?」と気になるところでもありますね。
このフェロモン物質自体は、それ単体では強烈に臭いそう。
でも、実際に体から発せられるのは「なんか匂う」とまでは感じられないほどごくごく微量…さらにその人特有の匂いと混ざり合い、男性にとってはたまらなくいい匂いになるんですって。
メガネのツルの匂いに興奮!?
さて、この「いい匂いのもと」はいったいどこから出ているのかというと、汗腺やアクポリン腺などが集中する脇から、との説が有力。それ以外にも首筋や耳の後ろ、小鼻、肛門や乳輪の周りとも言われています。
なるほど、首筋や耳の後ろは抱き合った時、小鼻はキスした時にちょうど鼻の位置に来る場所。理にかなっています。
「抱き合った時、髪や首筋の匂いを嗅ぐとムラムラしてしまう」
「彼女の耳の後ろの匂いが好き。向こうがシャワーを浴びている間、メガネのツルの匂いを嗅いだことがある」
「エッチの時、脇をクンクンするとさらに興奮する」
なんて意外と多い、プチ匂いフェチの男性。ベッドの中などで密着した時に、彼女に気付かれないようにあちこちクンクンしては興奮しているみたいですよ。
悪い女は獣の匂い?
ちなみに、古代インドの性愛指南書『カーマスートラ』では、「良い女は花の匂い、良くない女は獣の匂い」としています。
これも、フェロモンの効果のことを言っているのかもしれませんね。といっても、匂いなんて受け手の感受性によるものですからね…獣臭いのが好きな人にとっては、他の何よりも欲情する素晴らしい匂いなのでしょうし。
もちろん、シャンプーや香水の香りが男性を魅了することはままあるわけですが、本当はその奥にあるフェロモンを嗅ぎ分けているから、なのかもしれませんね。
一生懸命シャワーを浴びたり、香り選びもいいけれど、一番効果的なのは「排卵日前にデートをセッティングすること」と言えそうです。
それが無理なら…巷で有名な「フェロモン香水」に頼っちゃいますか。
効く・効かないと様々なレビューが世にあふれていますが、アメリカのある高校ではこうした商品が使用禁止されている、という話も出回っているくらいですから…実はかなりの効果があるのかも?