愛情表現にはいろいろなものがありますよね。
手をつなぐ、ハグ。それからキス、そしてそれ以上…となるわけですが。
特にキスには、それだけ親密な関係にならないとできない、というような、ちょっと特別な意味合いがある気がします。
例えば『キスをしたら恋人』的な、暗黙の了解みたいなのってありますよね。もちろん、例外もありますが。
それに、江戸の花魁は気に入らない客には口吸い(キス)をしなかったとも言われています。
キスはしてもエッチはしない、あるいはその逆というカップルもいるようですから…もしかすると、キスはエッチよりも心と密接につながっているのかもしれませんね。
人はなぜキスをする?
そもそも、人はなぜキスをするのでしょうか?
これには諸説ありますが、有力なものとしては
◆動物が噛み砕いた食べ物を子どもや仲間に分け与える行動が進化したもの
◆匂いを嗅ぐことで挨拶したり、お互いを理解し合う行動が変化したもの
◆感情がたかぶると、相手に噛みつきたくなるという人間の本能から来ている
など、本能的な行動であることをほのめかすようなものが多いのです。
そのいずれも「あー、言われてみればそうかも」と思わされますし、「噛みつき説」なんかは笑っちゃうけど納得!赤ちゃんのふわふわしたほっぺを見ると「食べたくなる」って言う人もいますしね。
その一方で『進化論』のダーウィンは、キスを「人類の本能的な行動ではなく特定の文化圏で学習されるもの」としています。
事実、南米やタヒチなど、キスという文化がない地域は世界にたくさんあるとのこと。彼らは挨拶・親愛の情の表現として、キスの代わりに胸と胸を押し付けたり、お互いの鼻をこすり合わせたりしているそうです。
とはいえ…やっぱり実体験としては「絶対本能だよね!」という感覚が強いんじゃないでしょうか?
なんといっても、愛する人とのキスでこれ以上ないほどに満たされた気持ちになるのは、やっぱり理屈じゃないから、かもしれません。
キスへの思いは男女でここまで違う
一般に、男性は情熱的なディープキスを好むと言われていますが、女性からすると「もっと優しくしてほしいのに…」と思うこと、あるんじゃないでしょうか?
マイナビウーマンのアンケート調査によると、ディープキスを「嫌い」と答えた男性は全体の50%だったのに対し、女性は69%と予想以上の高い数字!
これは、男女によってキスの捉え方が違うことに由来しているようなのです。
女性はキスをあくまでも「愛情表現」と捉えているため、唇を合わせることが「愛されている」という精神的な満足感を呼び起こします。
確かに、甘い雰囲気の中で優しくキスされたら、それこそ夢見心地になりますよね。これが「愛している人にしかしない行為」となるわけです。
それゆえ、キスと性欲とがあまり結びつかないのかもしれません。唇は末しょう神経が集中した敏感な部位ですから、そこを刺激されれば性的な興奮につながることはままあるものの、「それとこれとは別」「キスってもっとロマンチックなはずでは…」と感じている女性は多いのではないでしょうか。
一方、男性にとってのキスは、単に性的な興奮を得るため(エッチの前哨)であったり、「お前は俺のもの!」とマーキングをする意味があるので、自然と舌を絡ませ合うような濃厚なものになりがちなのだそう。
また、相手の唾液を体に取り込むことによって、相性の合う遺伝子の持ち主かどうかを判別しているのでは、という説もあります。女性は嗅覚が鋭く、相手の匂いでそれを瞬時に判別することができるため、わざわざ唾液を味わう必要がないとも。
それゆえ男性は、キスに対して女性ほど崇高な気持ちは持てないのかもしれません。
キスの種類はいろいろある!
ちなみにキスにもいろんな種類があって、四十八手のように名前がついているようです。
女性が好むソフトで軽いキスは主にこんな感じ。
◆プレッシャーキス… 唇を閉じてする普通のキス
◆バードキス…口をすぼめてチュッとする
◆スタンプキス…唇を少し開けて上下に触れ合わせる
一方、男性が好きなディープキスは
◆カクテルキス…唇を開いて触れ合わせ、舌を絡ませ合う
◆クロスキス…その状態で、唇を隙間なく密着させる
◆サーチングキス…舌で相手の歯茎をなでる
など様々あるようです。
さてさて、みなさんはどんなキスがお好みですか?