最近、「彼氏ナシ」「彼女ナシ」の未婚者が増えているそうです。その理由っていったい何だと思いますか?
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恋をせず、自分の生きたいように生きるのもいいでしょう。でも、全く恋をしない人生ってなんとなく寂しい気も。年々進んでいる“恋愛離れ”について、考えていきましょう。
恋愛離れの現状とは
2016年9月発表に発表された国立社会保障・人口問題研究所発表の「第15回出生動向基本調査」によると、交際相手がいない未婚者(18~34歳)の割合は、
男性…69.8%(前回、2010年は61.4%)
女性…59.1%(同49.5%)
という結果。その中で交際を望んでいない人は、
男性…30.2%(同27.6%)
女性…25.9%(同22.6%)
恋愛離れしている人の数は着実に伸びているようです。このことについて、20~30代の女性にお話を聞いたところ、こんな回答が。
・「好きな服を着たり、理想のインテリアで部屋をコーディネイトしたりというのは、ひとりだからこそ楽しめるものだと思うんです。自分に合わせてくれる彼氏なら欲しいけど、そんな人は滅多にいないし…」(20代後半)
・「一緒にいたいと思える人がいればぜひ付き合いたいけど、出会いのチャンスもないまま毎日が過ぎていきます。仕事に忙殺されているのがいけないのかな…」(30代前半)
恋愛が一番という考え方ではなく、好きなことや目の前のものを優先する女性の気持ちもわかります。できるときにできることをしておくのは大事ですよね。
なぜ恋愛しないのか
前述の「出生動向基本調査」によると、結婚したいと思える交際相手がいる人の割合は、
男性…16.0%
女性…24.5%
こちらもまた減少傾向にあります。結婚と恋愛離れの関係を見てみると、こんな意見があるようです。
・「結婚はしたいけど、好きな人を作る→告白→付き合う→プロポーズまでの経過が面倒だと感じてしまいます。昔ながらのお見合いのほうが、私には向いてるのかも」(30代前半)
・「最近、5年ぶりに彼氏ができました。かっこいいし、夢を追ってキラキラしてる人だから一緒にいて楽しいけど、結婚は別だと思ってます。30過ぎても今のままだったら暮らしていけないので、ある程度のところで見切りをつけなきゃ。結婚相手は高収入の人がいいですから」(20代前半)
恋愛に前向きになれないのは、結婚とも関係があるもよう。お付き合いと結婚が直結していない人や、恋愛抜きに結婚したいと思っている人も出てきています。
相手を現実的に選ぶ傾向?
そうはいっても、交際する相手を選ぶための自分なりの条件は、明確な人が多いよう。同調査では、結婚相手を選ぶ際の条件として、男女ともに最も考慮するのは「人柄」だという結果が出ています。
「家事・育児の能力」や「自分の仕事への理解」なども相手に求めたい項目に入っており、「現実的に暮らしていけるか」という点を重視して選びたいらしいことが判明。
・「パートナーは性格が合う人でないとムリだと思います。なおかつ、私のことを理解してくれようとする人がいいな」(30代前半)
・「結婚を前提にお付き合いしたいから、子どもができた後のことも想定して相手を選んでいます。なかなかイクメンになりそうな人はいないんですけどね…」(20代後半)
これ以外にも、容姿や共通の趣味があるか、経済力、職業なども相手選びの基準となるようです。
理想の人を好きになって、その延長線上で結婚したいという気持ちは理解できます。ただ、そうそううまくはいかないので、恋愛市場であぶれてしまう人が増えているのでしょう。
終わりに
誰しも、恋愛を楽しみたいという時期はあることと思います。でも、仕事や趣味、いつか叶えたい夢など、恋愛以外にも時間をかけたいものがあり、そのバランスが難しいのです。
近い将来、結婚したいのなら、恋愛ではなく結婚の相手だと思って異性を吟味するのもひとつの手。「きっといい人には出会えないし…」というネガティブな気持ちは頭から追い払いましょう。
恋愛を楽しみたいのか、結婚の相手を見つけたいのか、それ以外のことをしたいのか…3年後、5年後にどんな自分でありたいかをリアルに想像できれば、今の自分が何をすべきかが見えてくるかもしれません。
(※2017年03月27日 14:30 公開記事)