みなさん、お正月はいかがお過ごしですか?
おいしいものを食べすぎて体重計に乗るのが怖い!お酒の量が増えて内臓の調子が…なんて方もいるのでは?
そんなときにオススメなのが温かいお茶。今回は体に良いのはもちろん、美容にも効果的、且つこの時季飲むのにぴったりな縁起の良いお茶をご紹介します。
「福茶」=緑茶+縁起の良い食材
日本では昔からお正月に、緑茶に黒豆・山椒・昆布などをプラスした「福茶」を飲む習慣がありました。これらの食材にはそれぞれ縁起を担ぐ意味合いがあると同時に、美容や健康に効果的な成分もたっぷり含まれています。
・黒豆
「まめに働く」という語呂合わせで知られる黒豆。アシトシアニンという成分には、美肌効果やシミの発生を抑える効果があります。また、肥満防止に有効なサポニンも含有しています。
・山椒
日本最古の香辛料で、葉・花・実・幹・樹皮など全てを利用できます。捨てるところがない(=有益である)ことから縁起が良いとされ、酉の市で切山椒が商われるようになったそう。辛み成分が冷え性の改善と血行促進に効果を発揮します。
・昆布
鎌倉・室町時代から「よろこぶ」の語呂合わせで、おめでたい席に欠かすことができない食材とされてきました。食物繊維が豊富で便秘解消に最適!
・梅干
平安時代より、殺菌力がある「薬」として重宝されてきました。クエン酸が疲労回復と脂肪燃焼に効果あり。
・栗
山の幸の代表格。「勝ち栗」と言って縁起が良いと尊ばれてきました。美白や肌色改善、シミの予防などに効果的。
お茶自体にもカテキンやビタミンCといった美肌成分が含まれているので、飲むほどにキレイになれる可能性大。
最近はお茶専門店などで、オリジナルの福茶を販売している所も増えてきました。いろいろと飲み比べてお気に入りを見つけるのも楽しいかも。
清の宮廷でも飲まれていた「八宝茶」
カラフルな花や実が浮かんだ中国のお茶「八宝茶」をご存じですか?
こちらは清の宮廷で薬膳茶として飲まれていたお茶で、現在は旧正月の宴席や結婚式で飲まれています。
お店によってレシピが異なりますが、茶葉にクコの実や菊の花、白キクラゲ・干しブドウ、ナツメ、氷砂糖が入ったものが主流。砂糖やフルーツが入っているので、甘みがあり、飲みやすい味わいです。
これらは全て漢方の食材で、胃腸を整え美肌に働きかける作用があるとか。ですから、暴飲暴食で体調がイマイチというときに飲めば、翌朝すっきり起きられるでしょう。
購入できる場所は、中国茶の専門店や中華食材を扱っているお店。ティーバッグのものもありますが、お茶を飲みながら中の木の実などを食べると、より効果が高くなるそうです。
紅茶は料理に活用
緑茶に中国茶と来たら、忘れちゃいけないのは紅茶ですよね。
縁起の良い紅茶は?というと、前述の八宝茶には紅茶ベースのものもあります。紅茶好きなら、ぜひ試してみてくださいね。
なお、紅茶でお肉を煮ると、さっぱり臭みなく仕上がります。自宅に彼や友達呼ぶときは、「紅茶煮豚」を作ってみては。手軽にできて見た目も華やかなので、ホームパーティーにもオススメです。
和・洋・中の縁起の良いお茶がわかったので、これでご飯でもパンでもラーメンでも、何でも来い!という感じですね。
体の冷えを感じる今日この頃、朝晩飲んでお肌の調子を整えつつ、運を招き入れてはいかがでしょうか?
(文=AYAME)