幼い頃は純粋に「大きくなったらお嫁さんになるんだ」と何の疑いも持たずに考えていた女子のみなさん。いざ大人になってみると「本当にそれでいいのだろうか」と思い悩むこと、ありませんか。周囲の既婚者たちは口々に「結婚すると大変だよ~」とため息混じりに言うし、いい恋をしていても、あえて結婚を選ばない人たちもいます。もしかして、結婚は人生の墓場だというのは、本当なのでしょうか?
30代の既婚者に結婚して失ったもの、得たものをリサーチしてみました。
1.時間
「飲み会に参加しても、夫の手前もあり一次会で切り上げるようになった」(女性・事務)
「家事に大幅な時間が取られるようになった」(女性・保育士)
「よくわからないが、結婚したとたんに自分の時間がなくなった」(男性・出版)
2.お金
「しっかり者の嫁さんのおかげで、完全小遣い制に。好きなときに飲みに行ったり、趣味にお金をつぎこむ、ということができなくなった」(男性・飲食業)
「夫に変な遠慮が生まれ、これまで好きだったブランドの服を買い控え、安いブランドに移行…ちょっと切ない」(女性・銀行)
3.人間関係
「子どもが生まれたら、独身の友だちと疎遠になってしまった」(女性・主婦)
「休日は妻と過ごすことが多くなり、友だちと出かける回数が減った」(男性・商社)
時間やお金を自由に使えなくなると行動も制限されて、人間関係まで変化してくるなんて! 自由で楽しい生活と、これまで築き上げた人間関係を、結婚することで失ってしまうかも…それってちょっと、イエかなり惜しい気がしてきます。
1.安心感
「家に帰って明かりがついていると、ほっとする」(男性・メーカー)
「ささいなことから重大なことまで、何でも相談できる人が側にいるって、すごく安心できる」(女性・販売)
2.悩みが減った
「当たり前だが、恋愛について悩むことがなくなった」(男性・医療)
「結婚を機に人間関係が変化したことに最初は戸惑ったが、不必要なつきあいがなくなったことでストレスが減った」(女性・主婦)
「生活のこまごましたことを妻に任せられるようになり、仕事に集中できるようになった」(男性・公務員)
3.人として成長した
「家族を持つことで、責任感と仕事へのモチベーションが上がった」(男性・メーカー)
「生活のいろいろな面が“自由にならない”ことの積み重ねで、ケンカしたり折り合ったりしながら、自分をコントロールする術が少しずつ身についてきた。自分も相手も成長したな、と思う」(女性・出版)
ほかにも、経済的に余裕ができた、家族が増える喜びなど、結婚して得られるものが数々挙げられていました。「結婚すると大変だよ~」という既婚者たちの言葉は決して嘘ではないのでしょうが、失うものばかりじゃなさそうです。何より、結婚したことによる安心感を語る彼らの表情は満ち足りていて、とても穏やか。独身時代には味わうことのできない、ゆるぎない幸せがそこにはあることがわかります。
タレントの梅宮アンナさんは、バツイチの経験を踏まえたうえで、自身の結婚観についてこう語っていました。
「必ず再婚したい。なぜなら一人だと自由になる。 だけど“自由”だと人間は成長できないから」
(文=石村佐和子)
(※2012年11月17日 09:00 公開記事)
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