2017.02.10 10:15

嫉妬で苦しいあなたへ…妬みで闇落ちしそうなときに観たいドロドロ系ドラマ

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ブレイク期待度の高い大谷亮平さんと、若手イケメン俳優陣の中でもドラマに引っ張りだこの三浦翔平さん。この2人が参加するドロドロの四角関係が開始前から話題を呼んでいたのが、金曜夜のドラマ『奪い合い、冬』でした。

イケメンたちの間で戸惑うヒロインの恋模様やお色気たっぷりな展開に期待が高まりましたが、いざ始まってみると注目を集めているのは「大谷さんの妻役で、倉科カナさんへの嫉妬に狂う水野美紀さんの様子がもはやホラー」という点。いやほんと、そこいらの幽霊よりよっぽど怖いんです。

女の嫉妬を描く物語は面白い

その昔から、女の嫉妬は物語の要素としては鉄板だったわけで。『源氏物語』の、光源氏への愛をこじらせ過ぎて生霊・死霊として彼の愛する女性たちに取り憑いてしまう六条御息所なんかはあまりにも有名ですよね。

でも、愛が深いゆえに生まれるのが嫉妬ですし、嫉妬心を理解できないという人はいないでしょう。
いつの時代にも普遍的に存在してきたものであり、誰の中にもきっとあるのに、堂々と表に出すのは憚られるブラックな感情…。

だからこそ私たちは、それを全面的に描いてくれるドラマや映画の世界に、言いようのない共感と安心感をおぼえてしまうのかもしれません。

さまざまな嫉妬の風景

というわけで、自分自身がしょうもない嫉妬心に駆られて気分がネガティブになってしまうときは、ちょっとデフォルメしたくらいに嫉妬を描く物語がオススメです。

最近で言えば、今年の6月に映画も公開される『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』。ドラマ版では斎藤工さんの妻を演じる伊藤歩さんの嫉妬が結実して、どこから見ても愛し合っている主役2人の仲をみごとに引き裂いてしまいました。

同じくドロドロの展開が話題を集めたドラマで言えば、武井咲さん主演の『せいせいするほど、愛してる』。こちらも主人公が既婚の男性と恋に落ちて、その妻から嫉妬を受ける…というもの。
「この、泥棒猫!」なんて台詞が飛び出したり、前出の『奪い愛、冬』ほどではないにしろ、ちょっと背筋に悪寒が走るような嫉妬の風景を見せてくれます。

また、このほどドラマ化が決定した、いくえみ綾さんの人気漫画『あなたのことはそれほど』にもドロドロの期待がかかります。再会した初恋の相手と互いに結婚していながらW不倫の関係に陥っていく主人公・美都…しかもその相手は決して美都のことを愛しているわけじゃないのです。

運命だと信じてのめりこんで、相手の奥さんに会いに行ってしまったり、夫にバレたら開き直ったり。盲目的な美都の姿は、一件穏やかなオブラートにくるまれていますが、内に秘められた粘度の高い嫉妬心を感じさせ、それはもう恐ろしいほどです。

でも「二番目に好きな人」である夫との結婚に満足できず、初恋のイケメンを自分の王子様だと思いこんでしまうところ、どことなく思い当たる感情だったりもして…。

過ぎた嫉妬はもはやコメディに

自分の心がつまらない妬みで濁っているなあと感じたときは、ご紹介したような物語を俯瞰して眺めてみると、どうでもよく思えるかもしれません。嫉妬心はごくごく一般的な感情のテンプレートであって、別にその気持ちを抱くのは何もおかしいことではないのです。

ただ、振り回されすぎないようにだけご注意を。女の嫉妬は、突き抜ければホラー。さらに先に行けば、もはやコメディにすらなってしまうのですから。ドラマの最後に笑うのは、嫉妬するほうではなくされるほうなのです。

ライタープロフィール

二美
ややダメンズ傾向のある30代の独身OL。ファザコンの延長なのか年上男性が好きで、かつてはSNSで「おじさま萌え」という名のコミュニティを運営し、初老の男性との恋愛を描くような漫画を愛読。勤め先の会社に程良いおじさまがいないことが不満。
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