知らない人と会話が弾まないどころか、まともに話せないという方はいませんか?
どうやったら会話が盛り上がるの?そもそもこの人ってどんな人なんだろう?あ、こうしているうちにも会話が途切れてる…なんて葛藤も、お馴染みなのではないでしょうか。
会話上手になるためには、ちょっとしたコツが必要なのです。
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好かれやすいのは「聞き上手」
会話上手=聞き上手ということをよく耳にしますね。
相手の心に寄り添える「聞き上手」は、恋愛はもちろんのこと、あらゆる人間関係において受容力が高い人間になれます。
「聞き上手」は、心に響くような「共感」ができる存在なのです。
共感というと、とにかく相手が言っていることをオウム返しすればいい、と勘違いされがち。
オウム返しも手法のひとつではありますが、例えば
「いろいろプレゼントをして、料理や洗濯などの家事をして、こんなに尽くしているのに、彼に冷たくあしらわれてつらい」
と言っている女性に
「あなたは彼にいろいろプレゼントをして、料理や洗濯などの家事をして、尽くしているのに冷たくあしらわれてつらいのね」
とそのまま繰り返してしまうと、共感どころか相手の傷をえぐることになりかねません。
共感は、時と状況に応じて適切に言葉を編み出しながら行うものなのです。
思考の理解と感情の共鳴
そもそも人はどういうときに、「共感されている」という印象を抱くのでしょうか。
その印象には次の2つの種類があります。
・思考の理解
・感情の共鳴
『思考の理解』は、相手の考えに対して「実は私も同じように思っていたんですよ」という想いを、言葉や態度で伝えること。
もう一方の『感情の共鳴』は、相手のものの感じ方に対して「その通り!私も同じ気持ちです」という気持ちを、強く協調して伝えることです。
いずれも、相手が言った内容について「あなたはこういう状況でこう考えた(思った)のですね」と、ポイントを明確化してコンパクトに要約して伝えることが重要。
ただ「わかるー!」と言うだけでは、何がどうわかったのか相手に伝わりません。
相手が言った内容を簡潔にまとめて伝える、という段階を踏むことで、相手はあなたが言わんとしていることを本当にわかったうえで共感してくれているのだ、と思うでしょう。
あなたに対して仲間意識を持ち、それが心の解放へとつながっていきます。
相手の心情や状況の把握が必要不可欠
ポイントを踏まえて内容を要約するには、相手の状況を整理し、なぜそのような思考や感情を抱くに至ったかを、きちんと把握する必要があります。
しかし、把握したタイミングで自分にも似たような経験をしたことを思い出し、そのときの自分の感情にフォーカスする人っていますよね。
「あーわかるわかる、私もさー」と、相手の話をきっかけにして、自分の話にシフトしてしまう。
これでは共感できたことになりません。
自分の経験を語るのであれば、理解を示すための「引用」程度にとどめるべきです。
あくまで、相手中心の会話を展開するよう心がけましょう。
まとめ
共感のテクニック、ご理解いただけましたでしょうか。
共感する上で一番大切なのは、敬意と受容をもって相手と向き合う意識です。
相手の言葉を聞き流したり雑に扱ったりせず、ともかく一度しっかりと受け留める。そういう意識が、相手の心を解きほぐす温かい共感を作り出すのです。
様々な人と会話して、上手な共感をマスターしましょう。
そして、大好きな人に最高の理解者と思ってもらえるような「聞き上手」になってくださいね。
(※2017年01月14日 10:15 公開記事)