2009年に公開された、『理想の彼氏』という映画をご存知ですか?
夫に浮気され離婚したシングルマザーのサンディは、コーヒーショップで14歳年下の男性アラムと知り合います。
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ひょんなことからサンディの子ども達のシッターをすることになったアラム。頼まれると嫌とはいえない彼は、手を焼きつつもサンディ親子を支えることに。
サンディはそんなアラムに感謝するものの、異性としては意識していませんでした。
一般的な好意から特別な好意へ
でも、元夫の前では思ったことが言えず自分を出せなかったのに、アラムの前では素直な自分でいられる。
そう気づいた時サンディは、彼に恋していることを自覚します。
そしてアラムと付き合うのですが、二人に不幸なできごとが降りかかります。
そのことによってサンディは、この関係は「ままごと」みたいなものだとして、別れを切り出すのです。
二人は違う道を歩み始めますが、お互いにシングルのまま成長していきます。
やがて再び出会い、改めて恋人として手を取り合うことを誓い…。
この映画のように最初はただ「いい人」としか思っていなかったのに、次第に異性として意識するときってありますよね。
自分が相手に対して親近感を持っているのは確かだけど、果たしてこれが「一般的な好意」なのか「特別な好意」なのかわからない。
そんなふうに、モヤモヤした経験がある方も多いのではないでしょうか。
親愛感情と恋愛感情には、4つの点で大きな違いがあります。今回はその違いについて、徹底的に解説していきましょう。
【1】排他性
例えばあなたが相手と仲良く会話していて、そこに第三者が混ざってきた場合。
あなたはその第三者を不快に感じたり、席をはずしてもらいたいと思ったりするでしょうか。
親愛感情の場合、相手を独占したいといった衝動が生まれません。
一方、恋愛感情だと、他者の介在しない「二人だけの時間」を持ちたいという思いが生まれます。
それが、やがて「触れ合いたい」といった身体的親密度に発展していくのです。
【2】アンビバレンス
親愛感情を抱いている相手の場合、その人があなたの期待通りの行動をしなかったとしても、ガッカリすることはあれど、憎悪を抱くことはありません。
良くも悪くも、そこまで激しい感情を持てないものです。
しかし恋愛感情を抱く相手には、自分と同等、あるいはそれ以上の誠実さや愛情を相手に期待しがち。
そのため、期待に応えてくれなかった、あるいは裏切られたとき、相手に対して憎悪を抱くことがあります。
愛情が強いからこそ憎悪も深くなる、そんなアンビバレンスな一面を内包しているのが恋愛感情です。
【3】理想との結合
理想の相手と結ばれたいと夢見るのは、自然なことです。
恋愛感情を抱く相手には、できるだけ理想に近い存在であってほしい。そのような願望から、相手に対して観念的なイメージを当てはめて、「理想の相手かもしれない」というロマンティックな想像をすることがあります。
一方、親愛感情を抱く相手ですと、このような夢想をすることはありません。
あくまで現実を超えない視点で、相手の人間性を捉えようとします。
【4】新奇性
これは簡単に言えば「一目ぼれ」です。
知り合った初期の段階で、相手についてほとんど何も知らないのに、何かしらの珍しさや目新しさを感じて、激しく心が揺り動かされる。
恋愛感情ですと、このような現象が起こることがあります。
一方、親愛感情の場合、このように一瞬でスパークするような情熱はありません。
まとめ
親愛感情と恋愛感情の違い、ご理解いただけましたでしょうか。
あなたが抱いている感情がどこにでもある親近感なのか、それとも恋愛からくるものなのか。
自分の胸に問いかけ、吟味してくださいね。
あなたの気持ちは、あなたにしかわかりません。
ご自身の心だけが、正解を知っているのです。
(※2016年12月25日 13:30 公開記事)