ガンガン攻めてくる肉食系男子も悪くはないけれど、恋に癒しを求める女子たちにとっては、草食系男子こそ理想の恋人像と言えるのではないでしょうか。
しかし、恋愛に慎重すぎるのが、彼らの欠点(長所でもあるのですが)。彼のほうから口説いてくるなんてあり得ない、と考えても問題はないでしょう。でも、肉食系女子みたいに「今日から私たち、付き合うわよ!」なんて迫れないし、かといって悠長に待ってもいられません。女はやっぱり口説かれたいものなんです。え、違いますか?
彼らの攻略法として、「とにかく押せ!押し倒せ!」という肉食系女子向けのものや、「押してダメなら引いてみろ」という綱渡り的なご意見が女性誌や恋愛指南本、Q&Aサイトなどをにぎわしています。どれも効果的に思えますが、何だか自分にはちとハードルが高い…とお思いの女子も結構いるようです。
そこで、草食系のことは草食系に聞け! ということで、自他共に認める草食系男子のみなさんの意見をまとめました。彼のほうから口説いてもらうには、ズバリどうしたらいいのでしょうか?
繊細な草食系男子は、ふられてつらい思いをしたらどうしよう、という恐怖から、自ら告白できないでいる可能性があります。そんな彼らが自分から言い出せるよう、水を向けてみましょう。
たとえば、さりげなく恋愛話に持ち込んで「どんな人が好き?」と聞いてみる。そのついでに、「私は○○くんみたいな人がいいな♪」と暗に“私はあなたのことをふったりしないよ!”とアピールすることで、草食くんに安心感を与えるのです。
ただ、これ見よがしに「ほらほら、ここまで歩み寄ってるんだから。いいかげんどうなのよ!」という態度では、恐れをなして逃げ出してしまうそうです。
よく「私だってそれなりにモテるんだよ」とか「明日は男友だちと遊びに行ってくるね」などとプレッシャーをかけて、男性の競争心と不安感をあおって気を引くテクニックがありますが、あれは肉食系のためのものです。草食くんにそれをやると、間違いなく引くそうです。引くといっても、身を引く、のほうですのでご注意を。争いごとが苦手な彼らは、女の子を他の男から奪い取ってまで自分のものにしようとは考えません。
冒頭で「待っていられない!」とか言ってしまいましたが、結局は鳴くまで待とうホトトギス。とにかく時間をかけて近づき、彼が行動に出るのをゆっくりと待ちます。なかなか進展しないことに業を煮やして、もう知らん! とばかりに他の男子に目移りしたり、はよ告白せんかい! と迫ったりするのは早計すぎます。
なぜなら、彼ら草食系男子は決して乙女なのではなく、オトコです。最後の一押しは自分が…と考えているかもしれません。ぜひとも、クライマックスは彼にキメていただきましょう。むしろ、そこは花を持たせてやるくらいの余裕が必要なのかもしれません。気持ち的にも、時間的にも。
あなたから告白するのは、勇気さえあればいつでもできるのですから。
ちなみに、「今日から私たち、付き合うわよ!」「は、はい!」という恋の始まり方も、決して悪くはないと彼らは言います。が、それはあくまでも最終手段…私たち女子の「大切な告白は、やっぱり男性のほうからしてほしい」という憧れだって捨て切れません。それに、優しくて臆病で不器用な、愛すべき草食くんのポテンシャルを見てみたい、とは思いませんか? もちろん、忍耐力と気持ちの余裕は必要ですけど。
20代男性の約半数が草食系と言われている昨今。少し先の未来では、いい女の条件に「草食系男子に口説かせることができる」というのが入っているかもしれませんね。
(文=石村佐和子)
(※2012年10月18日 10:32 公開記事)
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