携帯電話はスマホが主流となりつつある今日。誰かとつながるための方法は、メールや通話だけに留まらなくなりました。フェイスブック、ツイッター、ミクシィ、スカイプ、ライン…PCの前でやるのが普通だったことも、外出先からチョイチョイっとできるようになり、普通の生活を送っている私たちも気軽に、しかもオンタイムで、情報の発信や共有が当たり前の世の中になりました。
もちろん、私も気が向くと「ラーメン屋なう」とかやってます。なうって最近はあまり使わないか。
友だちや知り合いだけでなく、恋人どうしでフェイスブックでつながっていたり、お互いにツイッターをフォローし合っている人も少なくないことでしょう。
しかし、これらが原因で恋人とトラブルに発展してしまった、という話をよく聞きます。やれ浮気がバレただの、彼氏のアカウントを追いかけてきた元カノから嫌がらせを受けただの。また、元カレからの友だち申請をめぐってモヤモヤ、など、トラブルとまではいかずとも、本来悩まなくてもいいはずの悩みが増えているような気がするのは、私だけでしょうか。
悩まなくてもいい悩みといえば、デート中のツイートはアリかナシか、という議論も、ネット上だけに留まらずリアルでも良くかわされているようです。
「彼女もデート中にツイートするので気にならない」(20代男性)
お互いに理解があれば特に問題にならないくらい、一般的なツールになってきたんですね、ツイッターって。
「素敵なお店や景色の良い場所に連れて行ってもらったら、すかさず画像や位置情報をアップして、みんなに教えてあげたいと思う」(30代女性)
うんうん、友人のこういうの、結構チェックしちゃいます。良いデートスポット情報は積極的に共有したいですよね。
「おそらく『デートなう』的なつぶやきで特に害はないのでしょうが、断りもなくプライベートをさらされていると思うと、ちょっと気分が悪い」(30代女性)
かといって、ちょっとつぶやいていい? って断られても困惑しそうです。
「デート中に常に携帯をいじり倒してるって、なんだか感じ悪い気がします」(20代女性)
マナーの問題なんですよね、要は。すぐそばに恋人がいるのに、携帯ばかり気にしてるとしたら、かなり失礼です。
私個人としては、どちらかというと否定派なのですが、楽しい思い出を何らかの形で残しておきたい、みんなにも知ってもらいたい、って気持ちもわからないではないのです。自分を外に発信していくことが「ごく普通」のことになった今、こうしたツールともうまくお付き合いすることが大切なのかもしれません。
そのツールの中でも忘れてはならないのが、標準装備のメールです。これだけいろいろな機能のあるサービスやアプリが席捲する中、今更メール? といった感は拭えませんが、気になる異性と連絡先を交換するとき、ラインのIDをもらうよりメールアドレスを教えてもらったほうがずっとうれしい、というアンケート結果もありましたし。なんだかんだ言って、メールが一番安心感があって使いやすい、って人も多いみたいですよ。
うれしいメールは保護して、あとで読み返せるというのも良いですね。彼が一番最初にくれたメールを、今でも大切にしている人もいるのではないでしょうか。
すべてタイムラインで流れてしまうSNSでは味わえない、カギのついたメールを目にするたびに感じる甘酸っぱい気持ち。そんなのも既に一昔前の感覚なのかもしれませんが、恋する乙女にとっては大切なことなんですよね。
(文=石村佐和子)
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