出会いから数ヶ月で電撃結婚! 芸能人のこんなニュースを見るたびに、「あーあ、早まっちゃって。どうせすぐ離婚なんじゃないのー?」なんて、せんべいをかじりながらテレビに向かって毒づいてしまう自分がいます。心には少々ながら、嫉妬も渦巻いています。
でも、出会った瞬間「この人と結婚する運命なんだ」と直感し、あっという間にゴールイン、何年経っても幸せそうなカップルというのも、少なからず存在するわけで。
中には10年付き合っていても、敢えて結婚を選ばない人々もいるわけだし、交際期間が長けりゃいい、ってもんではないのでしょう。共に過ごした時間だけでふたりの仲を計ろうとするのは、早計過ぎるのかもしれません。
スピード婚をしたカップルが口を揃えて言うのが、やはり「出会って間もない頃から、一緒にいるのが自然なことに思えた」というもの。まるでパズルのピースがぴったり合ったときのように、お互いの存在がしっくりきたのでしょうね。うーん、うらやましい!
では、交際期間が短かったことでデメリットを感じたことはあるのでしょうか?こんなはずじゃなかった!ってことにはならないの?
こんな人だと思わなかった”と思うようなこともありますけど、それも覚悟した上での結婚(結婚5年・女性)
だんだん慣れてきます(結婚8年・女性)
もちろんケンカもするけど、そういうのをふたりできちんと乗越えて、いい夫婦になりたい(結婚2年・男性)
…なんていい話なんだ!この人と生涯を共にするんだ、という決意が感じられます。
一方で、スピード婚→離婚という過程をたどった人たちに取材してみると、彼らの離婚の理由は「相手の見極めを誤った」というものばかりではありませんでした。
義実家の遺産相続の醜い争いに巻き込まれ、私たちの家庭までめちゃくちゃにされた(結婚6年・女性)
元妻がリストラに遭ったことから、精神的な病気になって…(結婚2年・男性)
嫌いになって別れたわけではない、というところが切なすぎます。
スピード婚というと、出会ったばかりのラブラブモードで即結婚→落ち着いてみたら嫌なところが見え始めて即離婚、というイメージがありますが、あれは案外偏見なのかもしれません(もちろん、そんなケースもなきにしもあらずですが)。
芸能人ならば、そんなやらかしも「話題づくり」「芸の肥やし」にしてしまうんでしょうけどね。
そう考えたら、「この人!」って感じたら即結婚、というのも悪くはなさそう。こうして考察してみると、交際期間が短かったというだけで、他の結婚となんら変わりません。もちろん、じっくり付き合って相手をよく見極めてから…というのも大事ですが、勢いとタイミングでしかできないことってやっぱりありますもんね。鉄は熱いうちに打て、ってところでしょうか。
運命の出会いはいつやってくるか分からないもの。その日のために、自分の直感と、相手を見る目を磨きぬいておきたいですね。
(文=石村佐和子)
(※2012年10月10日 10:13 公開記事)
こちらもおすすめ