「契約結婚」をテーマとしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。
大学院卒ながら就職難で派遣社員として働いていた女子、みくりは派遣切りで失業。父親の紹介でシステムエンジニアの津崎と出会い「就職としての結婚」をすることに。
こちらもおすすめ>>顔が似てると性格も似る?『逃げ恥』大谷亮平と竹野内豊を星占いで徹底比較
周囲に事実を隠しながら「夫婦」を営む二人の間に、やがて雇用主と従業員以上の感情が芽生えていく…そんなハートフルなラブコメです。
恋愛には類型がある
新垣結衣さん演じるみくりは、自分の状況をドラマティカルな妄想で捉える、想像力豊かな一面がありました。
また他者に対して常に理性的に向き合おうとする気質があり、そのせいで人間関係を損得勘定で考えてしまうことも。
妄想力のある実利主義。対局にありそうな要素を、どちらも兼ね備えている女性です。
どんな人も様々な気質を並列して持ち合わせながら、独自の人格を形成しています。恋愛も同じで、一人の中に複数のタイプが共存しているのです。
このタイプを心理学的に分類すると、
・エロス(性愛)
・プラグマ(実利的)
・ルーダス(遊戯的)
・アガペー(博愛的)
・ストルゲー(友愛的)
・マニア(独占的)
以上の6種類。これらは、傾向の強弱によって特徴が異なります。
今回は「エロス」と「プラグマ」について、詳しく解説していきましょう。みくりはどの傾向が強いか、合わせて考えてみてくださいね。
エロス型傾向
◎傾向が強い人の場合
ロマンチストで演出上手ですが、「理想的な相手」「理想的なお付き合い」に固執するところがあります。理想水準が高すぎ、夢を追いかけて終わるなんてことも。
恋人といえど「他人」ですから、思い通りにいかない、想像通りにならない、そんなことはザラにあります。
そのためどこかで理想と折り合いをつけ、現実のお付き合いに向き合えるよう改革する必要があるでしょう。
◎傾向が弱い人の場合
常に実践的なものの見方ができるので、堅実な生活設計ができます。その一方で、例えばイルミネーションが美しい街道で親密な時間を過ごす、恋人同士だからこその甘い会話を交わす、恋愛特有の楽しい時間を共有するなど、愛情溢れる時間を楽しむ意識がちょっと欠けています。
たまには、お互い「異性」であることを意識したコミュニケーションをとるように心がけましょう。心の距離がぐっと縮まり、相手の新しい魅力を見つけられるかもしれませんよ。
プラグマ型傾向
◎傾向が強い人の場合
確実なフィードバックを得られるような、生産性のある判断ができる人です。ただ属性や条件を見据えて今後をプランニングする姿勢があまりにビジネスライクに感じられ、他人に「計算高い」と思われてしまうことも。
実利的であることは悪くはないのですが、もう少し一緒に過ごす時間の充実に目を向けましょう。幸せを共感しあうことで、恋人との絆が深まります。
◎傾向が弱い人の場合
「世の中、悪い人なんていない」と信じてしまう純粋さがあります。でも、恋愛は特に「利己的な一面」が出やすい関係です。自分の都合だけを押しつけてくる人はたくさんいて、そういうときに「あの人は悪い人じゃない」という空想にはまりこんでしまいがち。
現実を見ようとしない未熟さが、都合のいい存在として扱われるような事態を呼び込みます。交際をする際は、相手の長所だけでなく短所も、よいところだけでなく問題点も、きちんと見極めるよう心がけましょう。
まとめ
「エロス」と「プラグマ」のパターン、ご理解いただけましたでしょうか。
逃げ恥のみくりは「プラグマ」の傾向が強い人です。そして次回以降解説する「ストルゲー」の要素を少しだけ持ち合わせています。
このように類型ごとに強さ弱さが異なり、それがその人特有の恋愛個性を織りなすのです。
あなたの恋愛個性は、どんなパターンを含んでいるのでしょうか。
(※2016年11月24日 13:15 公開記事)