みなさんは『まっしろ』(TBS)というドラマをご存知ですか?2015年に放送された堀北真希さん主演の、看護師の世界を舞台とした医療ドラマです。
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こちらの作品のとある回で「ナイチンゲール症候群」が描かれました。
ナイチンゲール症候群とは、患者さんに対して基本的なケアを行っているだけなのに、特別な感情を抱いていると錯覚する症状。相手が回復するとこの感情は薄れるものの、今度は違う患者さんに対して気持ちが膨らんでしまうのです。
ダメ男にハマるパターンとは?
ダメ男ばかりに惹かれる女性の中には、このナイチンゲール症候群に陥っている人もいるでしょう。
常に誰かの世話をしていたくて、世話をしている自分に恋しているケースですね。
その他にも、次のようなパターンがあります。
[1] 外見重視で相手の中身を見ない
[2] 恋人と母親の線引きができない
[3] 無価値感から自己批判を求める
外見重視で中身を見ない
恋愛に対して未熟だと、このようなケースに陥りやすくなります。
若い女性が好みのアイドルグループに熱をあげるのと同じ。あるいは、流行のアクセサリーを買ってすぐ飽きるのと同じ。
恋人を求めているのではなく愛玩する対象を求めているにすぎないので、そもそも恋愛とは呼べません。
数ある人付き合いの中でも恋愛は、特に心を結びつける努力が必要となります。
体当たりでぶつかりながら相手の人となりを知ろうとしないと、いつまでたっても「見た目だけはいいダメ男」から卒業できないでしょう。
恋人と母親の線引きができない
好きな人にはいろいろなことをしてあげたい、そう思うのは自然なこと。
ただ「いろいろ」の内容について、きちんと吟味し、切り分ける必要があります。
子どもが嫌がることは何もせず、なんでもかんでもやってあげて、結果、一人では何もできない子どもに育ててしまうことを心理学的に「優しい虐待」といいます。
線引きができない人は、このような「優しい虐待」に通じるものがあるのです。
経済的にも精神的にも自活し、自分の言動に責任を持つのが本来の大人ですが、人というのは楽ができるとついつい流され、自分で自分の面倒をみなくなるんですね。
そうして尽くしすぎることで、相手の男性を「大きな子ども」にしてしまうのです。
好きだから尽くしたいと思うのは悪いことではないのですが、自立した大人であることをわきまえる必要があるでしょう。
無価値感から自己批判を求める
小さい頃から親に愛されず虐待を受けていた、あるいはいじめの被害者だった。
このような長期的に疎外感を感じる環境にいた人は、「他人から愛されない人間」というネガティブなメッセージを植えつけられ、それを信じ込んでいる場合があります。
自分自身を「全く価値がない」「魅力がない」と思い込んでいることを、心理学的に「無価値感」といいます。
このような「無価値感」が強いと中途半端な慰めや励ましに対してむしろ空しさを感じるようになり、通常であれば避けたくなるような否定的あるいは攻撃的な人が居心地よいと思えて、自分を傷つける男性ばかりと一緒になるのです。
こういう人は、まず「愛されなかった自分」を受け留めることが重要。
そうすれば自分に対して肯定的に接してくれる人も受け入れられるようになり、無価値感が次第に薄れていきます。
段階を踏みながら、己の中にある「強み」と「弱み」を理解しましょう。
まとめ
自分を大切にしてくれない男性ばかりを好きになる傾向と対策、ご理解いただけましたでしょうか。
未熟な男性に惹かれるのは、自分の中にある未熟さが原因です。大人の女性に成長することで、成熟した恋愛ができるようになるでしょう。
過去を振り返り、自分のスタイルを見つめ直してみてくださいね。
(※2016年10月28日 10:15 公開記事)