月が好き。特に満月には理由もなく惹かれてしまう。なんて人は少なくないでしょう。
美しく穏やかな微笑を湛え、女神のように悠然と地球を見守っている月。それでいてどこか寂しげで謎めいていて…。
世界中にいくつもの伝説が残されていることからも、いかに多くの人が月を愛し、慈しんできたかということがわかります。
≪スーパームーンと中秋の名月を楽しんで≫
ところで、2014年は“スーパームーン”の当たり年。8月は今年最大のスーパームーンが見られる!と、かなり話題になりましたね。
スーパームーンとは、地球と月が最も近づいたタイミングで満月になること(またはその月の姿)で、普段の満月よりも明るく大きく見えるそう。
前回は8/11(月)の早朝、その前は7/12(土)の夜に発生しましたが、今回は9/9(火)の10:38に観測できる予定です。
午前中なので、最接近する時間帯には恐らく見えないのが残念なところ…ですが、前日9/8(月)は日本人が愛してやまない“中秋の名月”(旧暦8月15日の月)。
8日の夜、例年より明るく大きな中秋の名月とプレ・スーパームーンを一緒に楽しんではいかがでしょうか。
≪満月に恋の願いを!≫
満月の時期、恋愛成就やお金にまつわる願い事をすると叶いやすいそうです。一番パワーが強いのは満月の直後から8時間と言われていますが、前後24時間以内ならば有効だとか。
満月の夜、グラスにロゼワインを注ぎ、月を映して「恋が叶いますように」と唱え、飲み干すと叶うなんて説も。
なお、月明かりの下で瞑想すると、心にたまっていたものが浄化されると伝えられています。世界三大美女の一人、クレオパトラは入浴後、全身に香油を塗り、そのままの姿で月光浴をして美容効果を高めたそう。
恋愛力を高めたい、もっと素敵な女性になりたい、と思ったら月光浴をして月の力を取り入れてみましょう。
≪来年以降のスーパームーン≫
スーパームーンが1年に3回も見られるのはとても珍しく、来年以降の予定は
2015年 9/28
2016年 11/14
2018年 1/1
2019年 2/19
2020年 4/7
と、年に1回あるかないか。
今回を逃したら来年まで見られないので、前回見逃した方はもちろん、見た方も、天気が良ければぜひ空を眺めてみてくださいね。
≪これから見られる2014年の天体ショー≫
最後に、今年の下半期に観測できる天体ショーをご紹介します。
◆10/8(水)“皆既月食”
皆既月食は今年2度目。ただし、1度目(4月)は日本ではほとんど見られませんでした。
今回の月食は日本全国で観測可能。東京では、夕方5時過ぎから月が薄い影に入り始めます。6時過ぎには濃い影に入り始め、欠ける様子がわかります。月が地球の影に入った時の月の色に注目しましょう。
◆10/22(水)“オリオン座流星群極大”
冬の星座としておなじみのオリオン座。10月下旬には夜更けの空に昇ります。24日が新月なので、好条件で観測できるでしょう。
◆11/18(火)“獅子座流星群極大”
夜明け前に新月前の細い月が昇ってきます。月明かりの影響はあまりなさそうです。
◆12/14(日)“双子座流星群極大”
活発な出現を見せてくれるはず。下弦の月明かりがあるため、夜半後はあまり条件がよくありません。月を目に入れないようにして観測しましょう。
◆12/20(土)“夜明け前の東の空に月と土星が並ぶ”
2014年は毎月のように、月と土星の接近を見られますが、この日も新月前の細い月と土星が接近します。
9/8(月)“中秋の名月”、9/9(火)“スーパームーン”の後も、様々な宇宙の神秘を満喫できそうです。どんな夜空を観測できるか、今から楽しみですね!
(文=編集J)