先日、大切にしていたペットを亡くした友人が泣きながら電話してきました。
「早く立ち直らなきゃ、なんてわかってる。なのに彼は『いつまでも落ち込んでいたってしょうがないだろう』って…ひどくない!?」
そりゃひどい!冷たい!と、人の彼氏ながらつい非難してしまったのですが…、冷静に考えるとよくある話のような気もします。
ただ話を聞いてほしかっただけなのに…
「職場でミスして叱られたと話したら、彼にまで説教された。ただ話を聞いてほしかっただけなのに…。」(24歳 企画)
「風邪で高熱が出て、LINEでデートをキャンセルさせてと連絡したら、返事は『了解』のみ。看病しろとは言わないけど、少しぐらい心配してくれても…。」(26歳 アパレル)
まあ、彼氏に他意がないのもわからないではないのですが、女性側としては「彼がこんなに思いやりのない人だとは思わなかった」と、心底ガッカリする局面でもあるわけです。
「優しい男性が増えた」と言われている昨今ではありますが、なかなかどうして、似たような経験をした人も多いのではないでしょうか?
実はこれ、よく言われていることだけれど、やっぱり男性脳と女性脳が違うせい、みたいです。脳の形状や情報の伝達回路が男女ではずいぶん異なるんですよね。
男性脳は"問題解決"が優先事項
男性の脳梁(左右の脳をつなぎ、情報の交換・統合をする。判断力などに影響する)は女性より細く、扱える情報の量が女性に比べて少ないため、一つのことに集中してしまうと言われています。
これ、具体的には「合理的な考え方」「問題解決能力」として現れますが、その反面 “気持ち”という目に見えないものに対しては鈍感になりやすいのだそう。
そのため、目の前の問題…「彼女が落ち込んでいる」とか「デートがキャンセルになった」という“事実”のみにフォーカスし、それを解決しなきゃと思うあまり、直接的な解決方法を指示したり叱咤激励してみたりと、女性が求めている“気遣いの言葉”が出てこないらしいんです。
要は、言葉足らずゆえに女性からは誤解を受けてしまう…ということ。
仕事モードとプライベートモード
ただ、「そんな気遣いもできなくて、会社では大丈夫なの?」とか、「職場の男の人はもっと優しいのに…」と彼氏にため息をつきたくなる、という人もいるのでは?
ご安心ください! 悔しいことに(?)、一歩社会に出ればしっかり世渡りのスキルを身につけてうまいことやってのけるんですよね。
これもまた脳の構造によるもので、同時に物事を考えるのが苦手な分、状況や相手によって「仕事モード」と「プライベートモード」を切り替えて対処しているから。
プライベートモード全開で接する家族や恋人の前では、世渡りの概念がスポンと抜け落ち、配慮ある言動が即座にできなかったりする…らしいですよ。
彼氏よりも職場の男性のほうが優しく見えるのは、断じて彼が常識・思いやりがないからってわけじゃありません(まあ、中にはそういう人もいますけど…)。
もちろん全ての男性がそうだとは限りません。
でも、男ってそういう生き物なんだって知っていれば、期待通りの反応をしてくれなくても「きっと、彼なりに私のことを思ってくれてのことなのね…的外れではあるけれど」と思えるのではないでしょうか?
具体的に言わなきゃ伝わらない
知人の恋多き女(アラフォー・独身)にそんな話をしたら、
「相手に期待してるから腹が立つのよ」
「言わなきゃわかんないと気づいて!」
って笑ってました。
いたわりの言葉や態度が欲しいときには、“察してほしい”オーラを出すよりも、
「今落ち込んでるの!しばらくの間ギュッとしてて!」
「いい子いい子して!」
なんて、直接的なまでに要求したほうが効果的なのかもしれません。
それでも「それが何の解決に?」とか聞くような無粋な彼氏だったら…この先、再教育が必要になるかも!?
(※2014年09月02日 10:15 公開記事)