「涙活」(るいかつ)ってご存知ですか?
これは1ヶ月に2~3分だけでも、自分から積極的に涙を流して心のデトックスをすること。泣ける映画や音楽を用意して、「さあ、今から泣くぞ!」と心に決め、涙を流してストレスを解消する。そんな活動を指す言葉です。
つらいとき、泣いたらちょっと楽になった。なんて経験をした方は多いはず。悲しい、うれしい、感動した……といった感情の動きによる涙が脳をリラックス状態にしてくれる、というのは脳科学でも実証されています。
泣くのって体にも心にもいいことなんですね!
でも、だからといって「泣いてばかりいる子猫ちゃん」みたいな人は困っちゃいますよね……。特にそれが男性だったりしたら。尚且つ、自分の憧れの人だったりしたら!
≪男の涙に含まれるフェロモンって?≫
都内で働く20代の女性12人に「男の涙は好きですか?」と質問したところ、
○好き……8人
×嫌い……4人
という結果になりました。男性が泣くことに対して寛容な女性が多いんですね。
まずは「好き」と答えた方々に、その理由を聞いてみました。
●「映画やドラマに感動して泣くのを見ると、『感受性が豊かな人なんだな』と思える」(24歳・保険)
●「高校球児とかオリンピック選手のうれし涙や悔し涙にはキュンとします」(27歳・IT系)
●「涙を見せたくないのに思わず泣いちゃったって感じの、恥ずかしそうな顔がいいですよね」(26歳・医療)
3人の意見の共通点は、どれも「思わず出てしまった涙」だということ。
日本の男性の多くは「人前で泣くな」と言われて育っているため、本来、泣くのはプライドが許さないはずなのです。
そのプライドをかいくぐるようにして、やむを得ず出てしまう涙は女性にウケがいいんですね。「私の前だから泣けるのかな?」なんて母性本能もくすぐられそうです。
ちなみに、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でおなじみの生物学者・池田清彦先生によると、男性の涙には、女性に「しようよ!」と“エッチを促すフェロモン”が含まれているんだとか。
男の涙にキュンとくるタイプの女性は、このフェロモンを敏感に嗅ぎ取っているのかも……?
≪プライドの無い男は嫌われる≫
反対に、男性の涙は「嫌い」と答えた女性の意見もご紹介しましょう。
●「別れ話を切り出したら、号泣した元カレ。『俺の何が悪いの?教えてよ!』と絶叫する姿はキツかった」(25歳・食品メーカー)
●「酔うとグチっぽくなって、グズグズ泣く男っていますよね。あれは情けなく見えて、すごくイヤ」(29歳・商社)
2人が語ったのは「プライドゼロの涙」。感情をコントロールできず、ただオイオイ泣くパターン。
この手の男性は、心理学上2つのタイプに分けられるそうです。1つは「泣けばどうにかなる」という甘えがあるタイプ。もう1つは「泣いている自分に酔っている」ナルシストなタイプ。
うーん……どっちも、できればお近づきになりたくないですよね。せっかくの“フェロモン”も垂れ流しすぎると効き目がなさそうだし。
やっぱり男の涙は、出し惜しみしてこそ価値があるものなのかもしれません。
まぁ、“号泣王子”と呼ばれる織田信成さんぐらいみごとな泣きっぷりを見せてくれると、あれはあれで(面白くて)心が動いちゃう場合もありますけどね!
(文=三浦由子)