好きな人とわかり合いたいと思っていても、うまくいかないと感じることってありませんか?
望んでいないのに、なぜかケンカばかり…。
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それは、「自己表現(アサーション)」ができていないせいかもしれません。
今回は「自己表現(アサーション)」とは何かや、うまくいかない原因などを心理学的に解説していきます。
ぜひ、実生活に役立ててくださいね。
「アサーション」と3つのポイント
2016年に大きな話題を呼んだドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』では、主演の中谷美紀さんが「恋愛弱者」と呼ばれる“結婚できない女性”の役を演じていました。
マニュアルばかりで、心からの言葉で相手と向き合うことができていない。
これでは、恋愛どころかどんな人間関係も上手くいきません。
「アサーション」は、自分と相手との間で展開されるコミュニケーション。
ポイントは次の3つです。
・自分だけでなく、相手が傷つくような言動にならないようにする
・相手とわかり合うことを前提とした言動をする
・恐れず自分に正直になる
例えば、怒鳴ったりヒステリックになったりすると、相手も自分も傷つけ疲れさせてしまいます。
また、日本語がわからない外国人に日本語で話しかけても理解してもらえないように、自分しかわからないような言い方では相手に伝わらないのです。
そして勇気を出して自分から伝えていかないと、相手はあなたを知ることができません。
3つのポイントを意識してコミュニケーションをとることで、わかり合うための会話が成立するのです。
「アサーション」を阻む3つの落とし穴
このような「自己表現(アサーション)」がうまくできない人にありがちな、3つの落とし穴があります。
【1】情にとらわれ過ぎる
自分への同情を求めて気を惹くことばかり考えてしまう、あるいは相手の事情をかわいそうがるばかりでその奥にある相手の人間性を見ようとしない。
→これらは、いずれも相手と向き合っているとはいえません。
表面的なできごとばかりに目を奪われるのではなく、その事柄に垣間見える人となりを見るようにしましょう。
【2】結果や周りの目を気にしすぎる
自分の発言に対して、周囲がどう反応するかが気になって自分を抑え込んでしまう。
→他人の目を意識しすぎるのは、よく思われたいという気持ちの表れ。
つまり、見栄です。肩の力を抜いて、ありのままの自分でいいのだと腹をくくりましょう。
【3】思い込みにとらわれ過ぎる
女性ならばこうあるべき、男性ならばこうあるべき、という思い込みで頭がかたくなってしまっている。
→これは他の意見を無視して視野を狭め、結果的に相手を拒絶することにつながってしまうのです。
思い込みと願望は違いますから、ここはきちんと切り分けましょう。
まとめ
「自己表現(アサーション)」の大切さ、ご理解いただけましたでしょうか。
相手が自分の思う通りの行動をしないことにイラ立ち、わざと相手を怒らせるようなことを言って、相手が癇に障る言い方で応戦し、ケンカへと発展してしまう。
向こうは大人げない態度なのに、こちらだけが寛容になるなんて納得いかない、と思うことも。
しかし、そもそも相手と自分は違う人間なので、思い通りに動いてくれないのが当たり前。
何が嫌でどうしてほしいのか、自分はどのように感じているのか、伝えなければ相手は何もわかりません。
傷つけないような言葉をチョイスしつつ、自分の気持ちを穏やかに伝えていくことで、相手もちゃんと受け留めるようになるでしょう。
話し合いを通して理解が深まれば相手への思いやりが生まれ、不快になる行動を避け合えるので衝突が減っていくのです。
良質なコミュニケーションは、長期的で円満な人間関係を生みます。
大好きな人といつまでも一緒にいたいと思うのであれば、「自己表現(アサーション)」を心がけてみてくださいね。
(※2016年8月22日 11:45 公開記事)