よく「結婚するならドキドキは二の次」とか「一緒にいて安心できる人を選ぶといい」なんて言いますが、本当にそうなのでしょうか。
そりゃまあ、多くの場合は交際期間が長くなるにつれてお互いの存在が空気みたいになっていくものでしょう。でも、度を超すと「彼氏というか家族?空気?」みたいに、異性として見られなくなってしまうという話を聞くことも。
いわゆるマンネリとか倦怠期なのかもしれませんが、「好きだけど、彼とはキスも、それ以上のこともする気にならない」となると、問題はちょっと深刻な気がします。
だって、キスもエッチも断り続けたら、恋愛関係そのものが立ち行かなくなっちゃうんじゃないでしょうか?
かといって、我慢して行為に及ぶっていうのもちょっと違う気がするし…。第一、それでは意味がありませんよね。
一見、単に飽きがきただけのようにも思えるこんな気持ち。これを解決して元のラブラブ状態に戻るのに、いい方法はあるのでしょうか?
それとも、やっぱり別れるしかないのでしょうか。こうした経験をお持ちの女性たちにお話を聞いてみました。
【自分を変えてみよう、としたけれど】
・「彼に異性を感じなくなって以来、『私は彼が好き』『彼でなきゃダメ』とひたすら自分に言い聞かせていました。結局何の効果も現れず、デートのたびに『ホテルに誘われたらどうしよう…』とビクビクするようになり、気持ち的にも疲れて別れることに。そのときは寂しかったし自分を責めたけど、今となっては正しい選択だったと思います」(28歳 受付)
自分でも理由が説明できないこの感覚って、きっと本能的なものだと思うんです。
己に暗示をかけて気持ちが変わるのなら万々歳。でも、こうしたケースの場合はなかなかそうもいかないですよね。
【離れたらわかる、本当の気持ち】
・「彼は何も悪くないのに、男として見れなくなってしまった罪悪感でいっぱいになり、フェードアウト覚悟で冷却期間をおくことにしました。半年ほどして、彼が他の女の子と一緒に歩いてるのをたまたま見かけ大ショック!自分にとってどれだけ大切な人だったのか改めて思い知りました。その後復縁し、今はラブラブです」(27歳 医療事務)
彼が納得してくれるなら、冷却期間をおくという選択は◎!失いかけて初めて、相手の存在がいかに大切かわかるということもありますし。
逆に自分の気持ちを優先させることがどれだけ幸せか、と実感することもあるでしょう。
「触れ合うことに抵抗はあるけど、内面は大好き」という場合には効果的…かも?
【相手を変えてみる?】
・「同棲を始めてから、急に太り出した彼。ある日ちょっとした痴話げんかの末、ついに『何なのそのお腹!もう男として見れない!キモい!』と暴言を吐いてしまいました。それにショックを受けた彼は本気でダイエットとトレーニングを再開し、みごとな腹筋を取り戻しました。と同時に私の気持ちも徐々に元通りに…見た目が全てというわけではなく、努力してる彼の姿に心を打たれました」(26歳 販売)
相手を変えるのは難しいことだけど、これは素敵な成功例!
毎日おいしい手料理を食べているうちにぷっくり太ってしまったのかもしれませんが、彼女の気持ちを汲み取って努力してくれる、彼の素直な性格も幸いしたのでしょうね。
参考までに、男性にも「もし彼女から男として見られていなかったら?」と質問してみました!
・「好きだけどキスもエッチもしたくないと思うって、生理的に受け付けないってことでしょ?それじゃ付き合ってても意味がないし、お互いに時間の無駄」(29歳 運輸)
・「努力でなんとかなるなら、関係を続けたいと思います。でも、結局はムリじゃないかな。第一、その状態で付き合うって相手に失礼じゃない?」(34歳 メーカー)
やっぱりというかなんというか、みなさん消極的。そりゃ、そうでしょうけど…「時間の無駄」「失礼でしょ」という言葉に、男性の合理性とプライド、そして肉体関係をいかに重視しているかを垣間見た気がしました。
ちなみに既婚者からは、
「『触られるのもイヤ』だったら、さっさと別れて次を探すべき。我慢できるなら、自分の気持ちより条件を優先して相手を選んだほうがいいよ。人生長いんだからね!」という声も…。
その人生の長さゆえに、条件を優先するか、ときめきを優先するかが悩みどころだったりもしますが。
みなさんだったら未来の自分の幸せのために、どちらを選択するでしょうか?
(文=石村佐和子)