「婚活」という言葉が一般用語になって早数年。みなさんの周りにも婚活中のお友達がいるのではないでしょうか?
はっきり婚活しているとは言わないまでも、アラサーにもなると、「結婚相談所の資料を取り寄せた」「婚活サイトを検索した」など、婚活を意識して行動を始める人は少なくないと思います。
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そんな中、「相手は年収1千万円以上」「弁護士か会計士と結婚したい」といった女性の願いを叶える、男性の職業や年収が限定された結婚相談所・婚活サイトも多数登場しているよう。年間数十万円の費用がかかっても、登録してパートナー探しを頑張る女性が多いということは、それだけの費用対効果があるってことなんでしょうか?
今回はそんな婚活女子の中でも、「どうしてもお医者さん!」と、将来の旦那様の職業を決め打ちしているアラサー女子に、なぜそんなにも“医者の獲得”にこだわるのか、本音を聞いてみました。取材に協力してくれたのは、里奈さんと景子さん(共に仮名)です。
【里奈さん(28歳/アパレル)編】
■毎日セレブ的な生活をしたいから
「知り合いのお医者さんのお宅の話ですけど。お手伝いさんが週に5回来ていて、奥さんは毎日のようにお友達と高級レストランでランチして昼間からワイン。フラワーアレンジメントやヨガに通ったりと、絵に描いたようなセレブな生活をしてるんです。ご主人との出会いは合コンで、奥さんはもともとごく普通の家の生まれ。だったら私にもチャンスがあるんじゃないかな、と思って」
――学歴や家柄などの釣り合いを考えると、ちょっと難しいかなと思う方もいるでしょう。でも、自分と似た立場の女性が幸せを手に入れ、優雅な生活を満喫しているのを目にすると、「私だって!」と考えてしまうのかも!?
■自分のブランディングのために・・・
「従姉が弁護士と結婚したのですが、それ以来、親戚の中で幅を利かせているというか…。伯父伯母も祖父母も、よく弁護士の嫁になった!とすごく誇らしげだし。高収入ならどんな職業でもいいわけではなく、医者や弁護士のようにわかりやすい肩書きって印象が良いみたいなんですよね。だから私は医者狙い。あとは、昔から美人と言われてきたので、その価値に見合うような人と結婚したいという気持ちもあります。『きれいだから医者と結婚できた』ってイメージが欲しいですからね」
――セルフブランディングのためにお医者さんとの結婚を望むとは…なんと野心的!男性が聞いたらビックリしそうですね。
ちなみに里奈さん、「仮に相手がイケメンじゃなかったとしても、医者と結婚できれば周りのみんなも納得してくれるはず」とのこと。医師免許さえ持っていれば、顔も性格も年齢も気にしない!というのなら、その婚活は案外ハードルが低いかもしれません。
でもきっと、他の条件もそれなりに厳しいんでしょうね…。
【景子さん(30歳/事務職)編】
■仕事を辞めて、子育てに専念したいから
「現在三十路…そろそろ結婚して、子どもが欲しいと思っています。結婚したら仕事は辞めて、家事や子育てに専念したい。でも、今の生活レベルは落としたくないんですよね。服や化粧品にある程度お金を使いたいし、外食したいし、年に一度は海外旅行にも行きたい。だから、私が働かなくてもそういう暮らしができる相手がいいなと。それに、できるだけ優秀な遺伝子を残したいから、医者は結婚相手として理想的なんです」
――「生活レベルを落としたくない」とか「自分が専業主婦になっても裕福な生活をしたい」とか。その気持ちはわかるような気がします。それまで収入があった分、結婚した途端、生活を切り詰めてあれもこれも我慢…なんて寂しすぎますから。
ただ、「自分は仕事を辞めて相手の収入のみで生活したい」というのは、自分で稼ぎたい派の私にとっては少々理解しづらい考え方でした。
■“医者と結婚”という夢を叶えてみたい
「子どもの頃、体が弱くて入退院を繰り返していたせいか、実は医者って私にとっては身近で、且つ憧れの存在なんです。お世話になったお医者さんが優しくてかっこよかったからかもしれないけど。いつも笑顔を絶やさず、他人のために尽くしている姿が忘れられなくて…大人になったら彼のようなお医者さんと結婚して、妻として支えてあげたいなと思っていたんです」
――幼い頃からの夢というのはちょっと素敵ですね。生命を慈しみ、社会に貢献する医師を純粋に尊敬し、夫がより良い仕事をしていけるようにサポートしたい。そう考えて、お医者さんと結婚したいと願う人がいたことは想定外でした。
とはいえ、意地悪な見方をすると、他の職業の人と結婚したら支えてあげないの?という感じもしますが。
いかがでしたか?今後みなさんは婚活パーティーへ行って、医師にしか興味がない女性と知り合う可能性もあるでしょう。その人が、どうして医師にこだわるのか尋ねてみたら、興味深い意見が返ってくるかもしれませんよ!
(文=西田ひより)