筆者の周りには、細やかな気配りができて優しくて「きっといい奥さんになるだろうな~」と思う20~30代の女性が何人かいます。でも、そういう子に限って恋が長続きしないんです。しかもなぜか、いつも彼女たちのほうが彼氏に別れを告げられてしまう……。
10人以上の女性とお付き合いの経験あり、という知人の独身男性A (34歳)いわく、気配りができて優しい女性は、恋人未満ならばときめくけれど、付き合い始めると途端に物足りなくなるのだそう。
「自分の世話を焼いてくれる姿を見るたびに、魅力が薄れていくような気がする」とか。うーん、難しいものです。なぜ男は、面倒見の良い女性=「世話焼き女子」に萎えてしまうのでしょうか。
■世話焼き女子はお母さん!?
にこにこしながら世話を焼く恋人に、男性は自分の一番身近な女性を重ねがちです。独身男性にとって一番身近な女性とは、そう、「お母さん」。残念ながら世話焼き女子は恋人ではなくお母さんのポジションに収まってしまいやすいもの。
「彼は私の手料理が好きで、しょっちゅう『今から行くから何か作って』とメールをくれるの。だから仕事で疲れててもつい頑張っちゃう」「一人暮らしの彼は面倒くさがり屋で掃除も洗濯もめったにしないから、私が部屋に行ったときにするのが習慣になっちゃった」。
これらはのろけ話に聞こえますが、やっていることはお母さんと同じ。大切な人に喜んでもらおうと一生懸命になるほど、男性は彼女を恋人ではなくお母さんみたいだなと思ってしまうのです。自分のお母さんに対し、ときめく男性はいませんよね。
■一筋縄ではいかない女ほど、男の征服欲をかき立てる
わがままを言って周囲の男性を振り回しているように見えるのに、なぜかモテモテの女性がいます。なぜモテるのか。それはそういう女性のほうが男の征服欲をかきた立てるからです。気になる女性がなかなかなびいてくれないと、男性は「なんとしても手に入れたい!」と興奮状態に陥ります。
一方、世話焼き女子は最初から相手に尽くしてしまうので、男の征服欲をいまいちかき立てません。そのため、“釣った魚にエサはやらない”状態になり、男性はすぐに他の女性に目移りしてしまったりするのです。
■必要なのは適度なメリハリ!!
「好きな男性の喜ぶ顔が見たい」と思って行動する、それ自体は決して悪いことではありません。ただし、いつも女性が積極的に相手の面倒を見ていると、彼にとって女性の優しさや心配りは“日常”になってしまいます。
ここで、世話焼き女子の特徴をご紹介しましょう。以下の項目に当てはまる人は、自分は世話焼き女子になっているかも?と疑ってみたほうがいいかもしれません。
・彼の頼みを断ったことがない。
・自分からは彼に頼み事はしない。
・彼に急に呼び出されて別の用事をキャンセルしたことがある。
・彼が不機嫌になると、他に理由があっても自分のせいだと思い込む。
・彼に尽くしているのに、なぜか恋が長続きしない。
該当するものはありましたか?
では、どうすれば世話焼き女子を卒業できるのでしょうか。そのための第一歩としておすすめなのが、忙しい時や疲れている時には彼氏のお願いを断る、というものです。たとえ「今から来て」と言われても、「ごめんね。最近仕事が忙しくて寝てないし、明日も朝早いの」などと丁寧に話せば彼は理解してくれるでしょう。逆に、呼ばれたらいつでも飛んで行く、ということを繰り返していると宅配ピザのように便利な女だと思われてしまいます。
また、デートの後、いつもはさっと帰っているなら、「今日はもう少し一緒にいたい」と言うなど、かわいいわがままを試してみるのもいいでしょう。「こんなことを言って彼は困らないかな」なんて心配する必要はありません。彼もまた、恋人の喜ぶ顔が見たいと思っているはずですから。
そう、大切なのは適度なメリハリ。彼女は母親のように見返りを求めずに世話を焼いているのではなく、自分のことを愛してほしいと願うから優しくしているのだ、ということを男性に悟らせる必要があるのです。いつでも甘やかしてくれるわけではない、ということがわかれば、男性は良い意味での緊張感と危機感を持ち、相手の女性に接するようになるでしょう。
優しくしすぎてはダメだなんて恋はやっぱり難しい。でもだからこそ面白くもあるんですよね。自分は精いっぱい頑張っているのにいつも恋がすぐに終わってしまう、と嘆いているみなさん、自分が世話焼き女子になっていないか、一度行動を振り返ってみてはいかがですか 。
(文=AYAME)