いくら愛し合っていると言ったって、恋人がいれば大なり小なりトラブルはあるもの。
例えば小さな嫉妬が原因だったり、忙しさゆえのすれ違いや言葉のアヤ…事の起こりはたいてい、単純な男と女の愛情表現の食い違いなのに、感情が昂ぶって大ゲンカなんてこと、一度くらいは経験したことがあるんじゃないでしょうか。
でも、そんな話をしていると、
「ふっ、そんなケンカかわいいもんよ…」
という声がどこからか聞こえてきそうな気が。
ありますよね、野次馬根性で聞いている分には面白いけれど、できれば自分は経験せずに済ませたい『恋の修羅場』ってのが。
単なる男女のケンカを越えて、周りを巻き込んでの大騒ぎ、涙だけじゃなく血も流す、ヘタすりゃ警察沙汰…みたいな。
みなさんはそんな切迫した場面を経験したこと、ありますか?して、それはどんな理由で?
ということで、「今までで一番の恋の修羅場は?」をテーマに、20~40代の女性にアンケートを取ってみました。
【今までで一番の恋の修羅場は?】(※ザッパラス調べ)
1位 二股・三角関係…21%
〃 金銭トラブル…21%
3位 暴力…19%
4位 浮気現場を目撃…12%
〃 ストーカー…12%
うわ、やっぱり修羅場となると、そりゃシビアな理由が並びますよね。
具体的にはどんなトラブルだったのか、彼女たちの古傷の疼きを聞いてみました。
■流血必至!三角関係の行く末は
・「道を歩いてたら、突然見知らぬ女にバッグで数発殴られ、頭から出血。女は周りの人に取り押さえられ、私は人生初の救急車に。バッグには石が入ってたらしい…。女は彼氏の二股の相手だった。しばらく一人で道を歩けないくらい怖かった。」(34歳 営業)
・「私の彼氏だと知っていながらちょっかいを出してきた、同級生のY子。最初は彼も迷惑そうにしてたので放置してたが、気づいたら寝取られていた。腹の虫がおさまらず、二人を呼び出して追求したらY子と取っ組み合いに…髪を振り乱してつかみ合う女同士の姿を見て彼はドン引きしつつ、謝ってきた。が、その謝罪の言葉を聞いて私は逆上…修羅場とはこのことかと。」(28歳 販売)
――心の底から「女って怖い」と言いたくなるエピソード二連発。道で出血するほど殴られるってそれ、悪夢以外の何物でもないですよね…。
■愛とお金は別物
・「私に借金してただけでなく、財布からちょいちょいお金を抜いてた元カレ。それに気付いて別れ話を切り出したら、おいおい泣いて『俺なんか死んだほうがましだ』と部屋を飛び出し、マンションの通路(7階)から飛び降りようとして…近隣住人を巻き込んで、大騒ぎになってしまった。」(37歳 公務員)
――だらしないうえに、かまってちゃんな男って本当に迷惑ですね。どうせ本気で飛び降りる気なんてなかったんでしょ?とか、意地悪なことを言ってしまいたくなります。
■身も心も消耗…ストーカーの恐怖
・「バイト先の先輩(既婚者)に頻繁に誘われて迷惑してたんです。やんわり避けてたのですが、バイト帰りに『送るよ』と家まで着いてきたり、学校の門の前で待ち伏せされたり…だんだんストーカーっぽくなってきて、怖いのでバイトを辞め、学校の帰りも兄に迎えに来てもらうようにしたら、その兄に『お前、何だよ』とすごんだらしく…兄が『ご家族に報告しますよ?』と言ったら、それきり来なくなりました。」(21歳 学生)
――ストーカーは怖いですよね。いいお兄さんがいて、且つ、相手の男に逆恨みされたりしなくて本当に良かった。
恐怖体験談の後は、読んでいてちょっとスカッとするようなお話を二つほど。
■暴力反対!
・「ケンカがエスカレートし、彼が私に殴りかかってきたことがあったんです。でも私、祖父が空手の師範で高2まで道場通いしてたので、自然に体が動いて…彼氏のへなちょこパンチは全部かわし、最後は面倒になって足払いをかけて転ばせたら、痛かったのか悔しかったのか、涙ぐんでいました。」(25歳 アパレル)
――DV彼氏に悩む全ての女性に聞かせたくなるようなエピソードですね。中高の女子の体育の授業では、将来のことを考えて護身術を教えることも大切かも。
■浮気現場を押さえたら、どう料理する?
・「彼氏の浮気が発覚。どうにも腹の虫がおさまらないので密会現場のカフェに颯爽と登場し、無言で彼氏に水をぶっかけてやりました。呆然とする相手の女には目もくれず、『さ、帰るよ』と言ったら『は、はい…』と素直について来た彼。浮気相手にも彼氏にも『勝った』と心の中でガッツポーズした瞬間でした。」(31歳 広告)
――これはスッキリしそう!泣き寝入りは悔しいし喧嘩だと気力も体力も消耗しますが、こういう解決法なら、たとえこの後彼と別れても、引きずらずに笑顔で次の恋に突き進める気がします。
いやぁ、どのエピソードもすごい…。
今となっては笑って話せることでも、その時にはただただもう必死だったことでしょうね。
今回お話を聞かせてくれた彼女たちも、「あの時のことは黒歴史」とは言いつつも、現在は素敵な恋愛をして、幸せに暮らしているのだそう。
できれば遭遇したくはないけれど、大人の女ともなれば「恋の修羅場のひとつやふたつ、女を上げるための試練だったのよね」なんて、さらりと言えちゃうのでしょうか。
うん、それはそれでちょっとカッコいいかも!
(文=石村佐和子)