大人の女なら、一つは持っていたいのが真珠のアクセサリー。
冠婚葬祭用のものはもちろんですが、普段からサラッと真珠のネックレスやピアスを使いこなしている女性を見かけると、「あらステキ!」と憧れてしまいます。
真珠は女性のためのもの
ご存知の通り、真珠はアコヤ貝から採取されます。
アコヤ貝をはじめとする二枚貝は、対になる貝殻でないとピッタリ合わないことから、夫婦和合の象徴。また、口を閉じた姿が女性器にたとえられることも…。
その貝から取り出される真珠もまた、女性らしいイメージを表しています。
真珠の宝石言葉に「純潔」や「女王の品格」「傷つきやすい心を守り忍耐が報われる」「安産のお守り」などがあることからもそれがわかりますね。
ちなみに名画『ヴィーナスの誕生』で愛と美の女神が立っているのは「ジェームズ帆立貝」という地中海の貝なのだそう。筆者は勝手に真珠貝だと思っていました。帆立貝だったとは…。
美女は真珠で作られる?
さて、真珠と言えば、三大美女の一人クレオパトラを思い出す人も多いのではないでしょうか?
クレオパトラが真珠を酢に入れて溶かして飲み干した、というエピソードは有名ですが、あれはライバルに自らの富と勇気を誇示するためのパフォーマンス。
その一粒で王国が一つ買えるほどの価値があった、というのですから、彼女の肝の座り具合とセルフプロデュース力のスケールには驚かされます。
でも、実のところ…真珠は酸に弱いとはいえ、酢の酸度くらいでシュワシュワ溶けることはないのだそう。
どうしても溶かしたいのなら、割って壊してから普通の酢よりも酸度の高いワインビネガーにでも入れないとダメなのだそうです。
そこまで酸度の高いものをグビグビ飲んだら、胃がどうにかなりそう。
ですからこの話は、後世に作られた逸話である可能性が高いと言われています。
もしくは、かち割ってワインビネガーにぶち込み、水かお酒で薄めて飲んだか。
でも、相手を驚かせるためには、そんな悠長なことしないでしょうから、きっと前者なんでしょうね…。
食べて良し、塗って良し?
とはいえ、あんな美しいものを飲んだら自分もキレイになれる?という気持ちが湧いてくるのは確か。
近年は真珠の粉を使ったサプリや化粧品も見かけますが、もともとは薬として使われていたと言います。
基本的には貝殻と同じ成分なので、カルシウムやミネラルが豊富。コンキオリンアミノ酸というタンパク質が含まれていて、内服すれば解熱、利尿、胃酸過多の防止といった効果があるそうです。
抗酸化作用や保湿効果もあるので、美肌にも期待大。
外用すると、色素沈着予防、美肌、美白、傷がすぐ治るなど、まさしくお肌の救世主!
化粧品を利用するのも良いけれど、真珠の粉をハチミツや卵白で伸ばしてパックするのも良いんですって。
贅沢ケアで身も心も美しく…うーん試してみたい!
本当は怖い!?真珠の内なるパワー
鉱物ではないけれど、パワーストーンとしても用いられる真珠。
母貝の苦しみから生まれる優しい輝きには、何か特別な力が宿っているようにも思われます。
そんな真珠には、持ち主の苦痛を和らげ、ストレスへの抵抗力をつけて精神を安定させる効果があるとか。
ただ、マイナスのエネルギーを吸収してしまうので、ときどきちゃんと浄化してあげないといけないのだそう。
浄化の仕方は簡単で、満月の夜に2~3時間月光浴をさせるだけ。
かつてヨーロッパの貴族の女性たちが所有していた巨大な真珠は嫉妬の対象となり、持ち主の手を離れた後に多くの人の手を転々としたと言われています。
そして、所有した人が次々に没落し、不幸に陥った…という話も。
それは持ち主のマイナスな波動を貯めこんでいたせい?と思うと、ちょっと背筋が寒くなってきますね。
アンティークのパールを購入するときは、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。
さておき、真珠は女子力アップにうってつけのジュエリーであり、サプリメントでもある存在。
心が荒んだ時、もっとキレイになりたい時、ちょっと背伸びしたい時に、積極的に身につけてみてはいかがでしょうか。