「恋愛が上手くいかない女の子は、大体において“気になるセンサー”が腐っている」
こちらの一文にドキッとした方、心の中で右手を挙げてください。
きっとみなさんは恋愛下手を自覚している、もしくは、せざるを得ない女性なのだと思います。
そのようなあなたにオススメしたいのが、天才恋愛コラムニスト・桐谷ヨウさんの初の書籍『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』。
ところで、桐谷ヨウって何者?
なんとも長いタイトルですが、「それ、私のことっぽい…」と思った人も少なくないでしょう。
著者の桐谷さんは人気ブロガー、コラムニストにして元・脱力系ヤリチン…あれ?そのフレーズ知ってる気がする?
そう、桐谷ヨウさん=ココロニプロロで連載していた『その時、男はこう思う。』 の執筆者、ファーレンハイトさんです。
経験豊富な男性の代表として、男女間のリアルな恋愛温度差を綴るコラムで数々の「へぇ~」や「ほぉ~」をもたらしてくれたファーレンハイトさん。
ハイパー上から目線と謳いつつ、その語り口はどこか温かく、行間からは常に女性たちへの気遣いや慈愛が感じられました。
そんな彼…桐谷さんの書籍が満を持して発刊!これは読まないわけにはいかないですよね。
『仕事ができて~』をちょっと覗き見!
この本はざっくり言うと、剣道や茶道で用いる修行の段階「守破離」をわかりやすく恋愛に置き換えた指南書。
【守】男ウケの良い外見やモテテクを身につけ、不特定多数の男性の恋愛圏外に入る
【破】マス(大衆)から個へ。「自分らしさ」を活かした勝負で、ぴったりな相手を見極める
【離】共に歩める相手=生涯のパートナーを見つけ、結ばれる
順を追って、恋愛偏差値を上げるためのノウハウと心の持ち方をわかりやすく解説しているので、そのエッセンスを取り入れるだけでも、これまでとは少し違う自分に成長できそうです。
本書をめくっていて目に飛び込んでくるのは、以下のような金言たち。
「良い恋愛とは、自分が良い状態でいられる恋愛であることはまちがいない」
「『誰かと向き合う』とは(中略)その人と一緒にいることで生まれてくる『自分の感情・思考・行動』に向き合うことに他ならない」
言われると「確かに!」と思うことばかりなのですが、我が身を振り返り「全然できてないや」と反省することしばし。
筆者を含め恋愛下手の女性って、苦しければ苦しいほど「私、頑張ってる!」と思い込んだり、相手に合わせすぎて自分の気持ちを押し殺したり…無駄なカロリーを消費して疲弊しがちな人が多い気がします。
それって努力家で優しい人に見えなくもないけれど、冷静に考えたらキャッチボールではなく、延々と壁当てをしている状態かも。
つまり、自分も相手も孤独な気持ちにさせる、退屈で独りよがりな恋愛しかできていないってこと…。
そろそろ大人の恋愛をしませんか?
3月14日はホワイトデー。
この日は、ぼんやりチョコのお返しを待つ日…ではなく、シングルの人にとっては自分の今後の恋愛を考えるのに、カップルにとっては二人の愛を確かめ合うのにぴったりな日かもしれません。
桐谷さんいわく
「大人同士の本当の恋愛の根本は『自立したふたりの惹かれあい』だ」
そして、
「俺が今実感と確信を持って言えることは、『愛とは自分ごとの拡大』ということだ」
その一つの到達点に向かうべく、腐りかけた“気になるセンサー”を磨く準備をしたり、今の恋人のことを「私自身と同じくらい愛おしいと感じる?」と自分に訊ねてみたり。
せっかくの恋の記念日を有意義に過ごすためにもこの本を手に取り、恋愛について、いえ、“愛と共にある人生”について、今一度、想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』
国内大手メーカーグループ~外資コンサル系企業在籍中に、自身の豊富な恋愛経験をもとにブログ『My Favorite, Addict and Rhetoric Lovers Only』を開設。(ファーレンハイト名義)ハイパー上から目線で語られる"恋愛・モテ"の記事は開始早々月間20万PVを獲得し、一躍人気ブロガーに。チャラさと知性が同居した文体に高い評価が集まる。以後、恋愛Webマガジン「AM [アム] 」など複数メディアにてコラムを連載中。
主なコンテンツは恋愛関係、人間関係全般。
ブログ:My Favorite, Addict and Rhetoric Lovers Only