主婦たちが集まるとあるパーティーで、旦那さんとの馴れ初めを聞いてみたところ、半数以上が社内恋愛、ついで合コン、という結果となりました。ほほぅ、これは実に興味深い結果! もちろん、会社のカラーや職種にもよるでしょうが、数字だけを見ていると、社内恋愛が社会的に認知されているとも考えられますね。
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何しろ、昨今の働く女子は超多忙。出会いを求めて外に出る、といっても限度があります。それに、若い男女が身近な環境で、お互いに頑張っている姿を見ているうちに恋に落ちて…なんて、絶対あるある! ないわけがない。なきゃおかしいでしょ。
さて、私たちの親or祖父母世代の頃はご法度だったらしい、この社内恋愛。最近では、社内結婚大歓迎!という会社もあるようで…時代は大きく変わってきているんですね。
とある業界紙の調査(対象:20~60代男女)によると、7割の人が「社内恋愛はアリ」と回答しています。ただし、無条件でアリなのではなく、「別れた時周りが迷惑なので、絶対秘密で。」「ばれてるのが分かってても、周囲に気を使って表向きは隠していればOK」「社会人として、業務に支障を出さない配慮が必要」とのこと。当たり前のことですが、背筋がしゃきっと伸びるようなご意見です。
ナシ、と回答した人は「結婚まで進展すれば良いけれど、別れた時に周りも気まずい」「破局すると、どちらかが辞めていってしまうので、業務に支障が…」と、社内恋愛そのものを否定するのではなく、別れた時のデメリットを口にする人が多いようです。
ところで、当の本人たちはというと、やっぱりメリット・デメリットは感じているようです。前出の主婦たちのかつての職場は、ほとんどが社内恋愛容認派だったようで、特に周囲との軋轢や気を使いすぎて疲れた、という話はありませんでしたが、毎日顔を合わせるがゆえの苦労もあるようで…
特に、「お互いのスケジュールをすべて把握できてしまうので、監視されてるみたいな感じはあった」「普段のデートでも仕事の話になってしまい、ケンカになったことも」「ちょっとしたことでも、職場に関する愚痴を言いにくかった」などなど…。
「結婚してからもしばらく仕事は続けていたのですが、朝から晩まで一緒となると、さすがにね…(笑)」みなさん、それなりに我慢を強いられていたようです。お互いの仕事内容をよく知っているからこそ、サポートしあえる部分も大きいけれど、その分窮屈な思いもしなければならないんですね。
「でも、馴れ初めが社内恋愛って言うの、何だか恥ずかしい」なんて笑う彼女たちが、とっても幸せそうに見えた私でした。
(文=石村佐和子)
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