大人になるにつれ、好きという感情だけではどうにも乗り越えられない事情や、状況に戸惑うことも増えてくるのでは?
今回は、お互いに好きだけれどやむを得ず彼を諦めた人、一度は諦めかけたけれど頑張って結ばれた人、それぞれの経験をした女子たちのエピソードをご紹介します。
【好きだけど諦めた理由】
■食べ物の好き嫌いに耐えられず
「2年ほど同棲してた元カレのこと、とても尊敬していました。仕事ができるし、読書家で知識も豊富だし。見た目も中身も大好きだったので、付き合おうと言われた時は本当に幸せでした。
ただ、食の好みだけがNGポイント。好き嫌いが激しい(魚介類はほぼ食べられないとか!)のはもちろんですが、好みが細かいので覚えるのも一苦労。例えば、赤いパプリカは大丈夫だけど黄色いのはニオイがダメなど、こちらからしてみたら何が違うの?という感じでした。調理法にもいろいろこだわりがあるし。
だからといって彼が料理してくれるわけでもなく。毎日彼に合わせてレシピを考えなければならないうえ、自分が好きなものは食べられず、だんだん憂うつになってきました。既婚の友達に相談したら、『結婚となると食の好みの違いは重大だよ』と言われ、悩んだ末、彼と別れることにしました。最初はわたしが我慢すればいいと思っていましたが、やっぱり食の問題は大きいですね…。」(36歳 会計士)
■分不相応だと思ってしまった
「学生時代から3年ほど付き合った元カレ。交際当初から、なんとなくお金持ちなのかなと思ってたのですが、社会人になって結婚を意識し出した頃、彼の実家に行ってびっくりしました。都内なのに広い日本庭園のある豪邸で、玄関も旅館のように立派。こじんまりとしたマンションで育ったわたしには信じられないような生活でした。ご両親はとても素敵な方たちでしたが、あまりにも品が良いので、何か粗相をするのではないかと緊張しっぱなし…。
ご両親は何かにつけて、彼にお小遣いをあげたり、高級車や時計を贈ったりしていました。また、『たまにはおいしいものでも食べて』と、彼とわたしのためにフレンチのコースを予約してくれたことも。ただ付き合ってるだけならありがたい話ですが、結婚を意識すると差を感じてしまい、自分の両親にも負担をかける気がして彼に別れを告げました。
彼は、わたしと結婚できるなら親を捨ててもいいなんて言ってくれましたが、そんなことはしてほしくなかったし…。世の中には『玉の輿に乗れたらラッキー』なんて考え方もありますが、自分の立場として考えると良いことばかりでもないんだなぁと思いました。」(27歳 カフェ店員)
結婚とは育った環境や価値観が違う他人同士が家族になること。多くの夫婦はお互いの歩み寄りによってその溝を埋めようとするのだと思いますが、もともとの溝があまりにも深いと、頑張っても埋めるのは難しいんですね…。
【それでもあきらめなかった理由】
■一度フラれたけれど…
「高校時代、家庭教師の先生に恋をしました。先生と生徒という関係だし、彼には彼女がいるかもしれない…。ダメ元で告白したけど、やっぱりフラれてしまいました。その後も変わらぬ笑顔で接してくれて、わたしが大学生になってからもたまにメールのやりとりをしたりしましたが、自然と疎遠に。
6年経ったある日、取引先の会社で先生とばったり再会しました。これは運命だ!と感じたわたしはそれから積極的に連絡するようになり、何回か食事をした後、彼から告白してもらうことに成功。実は彼は、わたしをフッた後、しばらく後悔していたそうです。再会できたのは偶然だけど、一度フラれたからと諦めず、頑張ってアプローチして良かったと思っています。」(25歳 飲食)
■両親の反対を押し切って
「3歳上の彼は無名の役者です。わたしは彼の才能を信じてるし、彼の夢を一番近くで応援し続けようと心に決めていました。けれど両親にはわたしの気持ちは届かず、『いい年して定職に就かない男に娘をやるわけにはいかない』と大反対されました。彼の親にも『息子の夢にあなたの人生を巻き込むのは申し訳ないから、身を引いてください』と言われ…。
それでもわたしは諦めず、両親にも彼の親にも『自分の気持ちに嘘をつくことはできない。彼をずっとサポートし続けたい』と伝え、彼のそばから離れませんでした。
そうこうしているうちに、彼がオーディションに受かり始め、小さいながらもいくつかの役をもらえるようになってきました。とはいえ、彼の無名時代はまだ続きそうですが…なんとか双方の両親を説得することができ、この夏、無事に婚約することができたので、幸せです。」(29歳 販売)
一度フラれても、両親に反対されても諦めない…一途に思い続けた結果、彼を自分のものにした、こちらのお2人の体験談からは勇気をもらえますね。
今は難しい状況だけれど、前向きに彼と自分の幸せを考えていれば、チャンスは巡ってくる!そう信じることこそが、願いを叶える近道なのかもしれません。
(文=なつみかん)
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