【オレ様リーマンの非ジョーシキ恋愛入門58】
約半年間、爆速でフッたりフラれたりを繰り返した必死すぎる婚活経験を生かして、なぜか上から目線で本音の恋愛論を語ります。ちなみに普段は、どこにでもいそうなただのアラサーリーマン。
先日、女性向けのいわゆるモテ本を読んでいたら、次のようなことが書かれていた。
「焦っても良い出会いはない」
「身近な人に親切にしていれば、良縁に恵まれる」
なんだか、もっともらしい話である。
だが、冷静に考えると根拠がない。
それどころか、オレはむしろ逆だと思う。
つまり、「焦りや不安、嫉妬などのネガティブな感情こそが、良い出会いを見つける秘訣」だと考えているのだ。
内面と出会いは関係ない
オレが今の妻と出会った頃のこと。
ちょうど婚活を始めて半年になろうとしていた。
やってみるとわかるが、婚活というのは精神的にかなりきつい。
会った瞬間「(外見的に)ないな…」という表情をされたり、がんばって連絡を取っていても突然音信不通にされたりするのが、日常茶飯事だ。
また、たまに好意を持ってくれる女性が現れても、自分のタイプではなかったりして、断らなければならなくなる。
これまた、相手に悪い気がしてラクではない。
そんなことの繰り返しだったせいか、頭の中はいつもネガティブな感情が渦巻いていた。
「自分と合う人なんて本当にいるのだろうか?
結婚できるのだろうか?」
「(婚活なんかやめたほうがいいと言われては)じゃぁお前がだれか紹介しろ!
何もしてくれないなら、いちいち人のやることに口を出すな!」
「(イケメンが婚活しているのを見ると)何で普通に出会えそうな奴がこんなところに来るんだ!」
焦りと不安、さらには周囲への嫉妬、八つ当たりと、性格の悪さはピークに達していた。
だがしかし、そんな中でも妻と出会った。
話は簡単。
頭の中で何を考えていようが、とにかく出会いの機会を作っていたから、出会えた。
つまり、内面と良い出会いには関係がない。
出会いにつながるのは、行動することだけなのだ。
ネガティブな感情こそが原動力になる
だが、行動するには大変なエネルギーが必要だ。
よほど社交的な人は別として、普通は初対面の人と話すだけでも疲れる。
会ったら会ったで、その後連絡を取り合い、デートをし、徐々に距離を縮めて…。
そこまでやっても、上手くいく保証などどこにもなく、ダメになったらまた一からやり直しだ。
そのための原動力は、焦りや不安、怒りにつきると思うのだ。
「いつも通り暮らしていても、出会いがない。
このままじゃ結婚できない…」
「(フラれるたびに)あんな奴よりもっといい男を見つける!」
「(幸せそうな既婚者を見て)なんで私よりかわいくないのに幸せそうなの!」
逆に言うと、そんなことは一切思わず、一人で日々穏やかに暮らしていけるなら、必死になって出会いを作ったりはしないだろう。
気まぐれにちょっと婚活してみて、少しイヤな目にあったら、
「別に一人でも楽しいから、やめよう」
となるんじゃないか?
つまり、ネガティブな感情こそが出会いを作り続ける理由となるのだ。
というか、精神的に安定していたら、そもそも何かを変えるために行動する必要なんてない。
内面より環境を変えること
ところで、日本では内面が重視され過ぎているような気がする。
だからこそ、冒頭に書いたような根拠のないキレイごとに説得力を感じるのだろう。
でもね、内面より環境を変えたほうが手っ取り早いことのほうが、実は多いんだよ。
よく独身女性が友だちの結婚に嫉妬するっていうけど、オレから言わせりゃそんなの当たり前。
自分も焦っていて先を越されたら、嫉妬して当然だろう。
じゃぁどうするかって、自分もいい男と結婚すれば良い。
自分が幸せなら羨ましくなくなんてなるし、むしろ人の幸せを願えるようになるだろう。
内面を変えようと一人でムリな努力をする前に、環境を変えることを意識して行動してほしい。
そして、行動することにおいては、むしろ性格なんて悪いほうがいい。
ネガティブな感情こそが、結婚に近づく秘訣なのだ。