恋が始まったその瞬間から、男女の間には温度差がある気がします。イヤ、温度差どころじゃないね。男の恋と女の恋、そもそもまったく異質と言っても過言ではないんじゃないでしょうか。まぁ、相容れないからこそ惹かれあうのかもしれませんが…
たとえば、恋に落ちるタイミング。
人にもよると思いますが、いわゆる一目ぼれ的にカーッと一気に燃え上がる「瞬間湯沸かし器タイプ」と、じっくりコトコト想いをあたためた末に『これって恋!?』とやっと気づく「炭火で土鍋タイプ」に分かれるんじゃないかと。
そこで、周囲の男性たちに「自分はどちらのタイプだと思う?」と聞いてみたところ、思っていた以上に「湯沸かし器タイプ」が多かったのです。へー、意外。男性脳は理性的に物事を考える、ってよく言われてるので、てっきり土鍋タイプだと思っていたのですが、それは考えすぎだったもよう。
彼らの話を聞いていると、どうやら理性よりも直感が先行するみたいなんですね。見た目だったり、雰囲気や匂いだったり、とにかく一瞬で「俺のものにしたい!」って思うんですって。
これは生物学的にも実証されていて、自分にない免疫を持っている相手や、自分の遺伝子をより強い個体として残してくれる相手を一瞬でかぎ分ける能力が残っているからなんだとか。理屈など吹っ飛ばして、本能にあらがえない男性たちのそんな一面に、野性味と神秘を感じます。
じゃ、これまで女友達や同僚として関係があった場合は?と問うと、それまで何とも思ってなかった場合にも、何かのきっかけで女を意識した瞬間に突然恋愛モードに突入するのだそう。男の恋は急発進ってことですね!
が、関係を続けるという面では、相手選びに失敗することもある…と彼らはため息をついていました(笑)。
一方で、目が合った、話をした、手を握った、と順を追って思いを育て上げ、じっくり恋愛モードに移行していく「土鍋タイプ」は女性に多いみたいです。こちらはなんとなく納得!
男性は自分の遺伝子を残すことに精一杯ですが、女性はその後、妊娠・子育てという重要な役割がありますからね。長い人生を共にするのに有用で快適な相手を選ぼうとするんじゃないでしょうか。
一緒にいて、精神的に安らげる相手であることはもちろんのこと、自分に尽くしてくれるか(=子育てに協力するか)、経済力は十分か(=食料を確保する力があるか)、ということまでしっかり吟味しなければなりませんよね。
今どきの女性は、精神的にも経済的にも自立している人が多くいますが、だからといって繁殖力だけでパートナーを選ぶわけにはいきませんし。
そこで、夢中になって冷静さを失う前に、じっくり時間をかけて相手を評価し、ポイントを加算していくんです。みごとポイントカードがいっぱいになった相手は、もれなく恋人へと昇格♪というシステムです。
ほれたはれたの裏には、こんな仕掛けがいくつもあるのですね。男と女の温度差や、恋に落ちるまでの時間差も、その一つ。それらを乗り越えてはじめて、心を通じ合わせることができるのか、と考えると、恋愛ってものすごいバランスとタイミングで成り立っているんだなぁ、とあらためて感心してしまいます。
いや、ただ感心しているだけじゃ何も始まりません。
人恋しいこの季節。男心だって、きっとぬくもりを求めているはずです。彼の気持ちが盛り上がるタイミングをしっかりキャッチして、この冬一番のほっこりあったか~い恋を手にしたいですね。
こちらもおすすめ