小説家・角田光代さんのエッセイ『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』には、女子の恋愛タイプは大きく分類すると“狩猟型”と“農耕型”の2種類に分けられるというエピソードが登場します。狩猟型"の女子と"農耕型"の女子とは?
狩猟型はその名の通りハンターみたいに好きな人にガンガン、アプローチしていくタイプ。一方、農耕型は好きな人から告白してもらえるように、せっせと土を耕して種をまき、水をやりながらチャンスが来るのを待つタイプ。
角田さんご自身は農耕型で「絶対に自分からは告白しない」「相手の話をよく聞く。すごいとほめつつ好みを分析する」「自分にも共通の趣味があるとあくまでさりげなく強調する」など、じわじわ攻める系のテクニックをいくつも持っているのだとか。
いかにも遊んでそう、という恋多き女のイメージからはほど遠いふんわりした雰囲気ながら、結婚前はほとんど彼氏が途切れたことがなかったと語る“彼氏体質”(恋愛体質ではなく)の彼女。さすがです。
対する狩猟型はどんな行動に出るかというと、後先考えずとにかく攻めていくと言います。しかも、知り合って間もない頃でも「この人!」と思ったら突き進んじゃうものだから、成功率はあまり高くないのだそう。好きになったら想いを伝えずにはいられないというこのタイプ、潔くてかっこいいけれど、痛い思いをする回数は人一倍多いんじゃないでしょうか。
典型的な狩猟型女子から見ると、相手の様子を探りながらじわじわと…というのはまどろっこしく思えるらしいですね。でも、農耕型女子から見ると、玉砕することがわかっているのに攻めるなんて信じられない! という感じ?
男子的には真正面から迫ってくる狩猟型と、外堀を埋めるように少しずつ距離を縮めてくる農耕型、どちらと付き合いたい人が多いんでしょうね。
・OK派
「男性も追われるのが好きですよ。女性から大切にされると、こっちも同じように返そうとします。逆に追わせようと駆け引きしてきたらすぐに冷めます」
「男は狩猟本能という昔からの遺伝子は受け継いでいると思います。獲物をじっくり見据えて狩り、逃げたら追いかけますが、飛んでいかれたら諦めます。苦労して手に入れた獲物はその分、大事においしくいただきます。仮に獲物がネギを背負ってきたら簡単に捕まえられますが、狩猟本能が旺盛な男の場合は、面白みもなく罠だと思って食べないかもしれません。しかし狩ることに自信をなくしお腹を空かせていたら、ありがたくいただくでしょう」
こういう人たちはタイミングさえ合えば、女性から告白して問題なさそうですね。
・NG派
「実際、女から告白すると上手くいかない。男は基本追いたいのでそのプロセスを女が取っちゃうと飽きる」
「付き合う気のない女性から迫られ、体の関係を持ったことがあります。彼女はそのまま付き合うつもりだったのかもしれませんが、こっちは全くその気はありませんでした。今では申し訳ないことをしたと思ってます」
前者は思考的に狩猟型の女子と似ているので、付き合う前にぶつかってお互いに疲れてしまうかも。後者は…とりあえず反省してください。
「告白は自分からします。自分のタイミングで付き合い始めたいし」
「私は好きだと思ったら自分から言う。良い男だったらすぐに売約済みになるから」
売約ってすごい言葉ですね。追われるより追いたい、手に入りにくいものをつかみたい…まさにハンター!
しかし、世の中には本当は待ちたいのに自分から告白せざるを得ない狩猟・農耕の混合型女子もいるようです。
「私は好きな人から好印象を持たれてるとわかると、自分の意思とは逆に避けてしまいます。どうしても相手の目を見ることができず超感じ悪い女になるのです。恐らくしつこくして相手に嫌われたくないという思いが根底にあり、それが極端な態度となって現れてしまうのでしょう。相手の誤解を解くには告白するしかなく、しぶしぶ私のほうから告白というパターンに陥ります。幸いにもそのやり方でフラれたことがないのが救いです」
こちらの方、心と行動が一致していなくて大変そうですが…結果的に好きな人と付き合えているのはうらやましいかぎり。
あなたは狩猟型、農耕型、どちらのタイプですか?
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