香りが人の気持ちに及ぼす影響って、とても大きいもの。
アロマセラピーの効果は広く知られているし、柔軟剤やボディクリームなど、好きな香りをまとうだけで幸せな気持ちになれるから不思議です。
ただ、アロマをたしなむほど時間に余裕が持てない時もあるし、フレグランスの人工的な香りが苦手という人もいるでしょう。
特に男性は「化粧品の香りが苦手」な場合も多く、香りで魅惑するつもりが逆効果になるケースも…。
そこで注目すべきは、身近にあるアノ食品。
親しみがあり、かぐだけで人の気持ちを動かす香り成分が含まれている食べものを選んでみました。
おいしい香りは人を親切にする
淹れたてのコーヒーや、パン屋さんから漂う香ばしい焼きたてパンの香り…街で感じるおいしい匂いに、ほっとリラックスしたり、優しい気持ちになったり。そんな経験を持つ人は少なくないでしょう。
実際にショッピングモール内の店舗で、落し物にまつわる実験を行ったところ、洋服屋さんでは拾ってくれる人が50%程度だったのに、コーヒーショップやパン屋さんでは70%以上の人が拾ってくれたのだとか。
おいしい香りには人の心に余裕を与え、親切にする効果があるんですね!
気になる彼と待ち合わせするなら、ぜひコーヒーショップ、またはパン屋さんの前で。お互いに優しい気持ちになって、自然といい雰囲気が作れそう。
あの甘~い香りで誘い出す
チョコレートには媚薬効果がある、というのは有名な話。チョコの香気成分「PEA」が脳に作用し、恋をしているときのような高揚感や多幸感をもたらすと言われています。性欲を高める、なんて説も。
また、バニラの香りには微量の男性ホルモンが含まれていて、女性をキュンと、男性をムラムラさせる効果があるそうです。
中性ヨーロッパの貴族の間では、その効果を期待して、バニラを使った料理が大流行したという記録もあります。
この2つの甘い香り、一見お子ちゃま向けのようにも思えますが、実はかなりオトナ向けだったんですね。
気になる人と一緒にチョコやアイス、パフェを食べたら、ちょっとセクシーな気持ちになれるかも。
相手が甘いものが苦手なら、目の前でさりげなくチョコを食べるだけでもいいでしょう。
飲みの席ではビールをチョイス
お酒といえば「とりあえずビール」が定番ですが、この流れに乗って損はありません。
ビールの芳香成分自体にリラックス作用があるため、アルコールを摂取しなくとも、香りをかぐだけで緊張を和らげることができるんですって。
これならお酒が強くない人でも安心。憧れの人ともリラックスして話せ、距離をぐっと縮めることができそうです。
お酒が強い人は、ビールの次はウィスキーがおすすめ。
あの独特の樽の香りからは、森林浴と同じ効果が得られると言われています。グラスを適度に回して華やかな香りを立たせれば、側にいるお相手にもその効果が届き、安らぎを感じてくれるかもしれません。
ソウルフードが恋に効く?
これは日本人限定ですが、みそ汁の香りにはコーヒー以上のリラックス効果があることがわかっているそうです。
面白いことに、外国人がみそ汁の香りを嗅いでも脳波にはほとんど変化が見られないのに、日本人の脳波にはα波が多く出現したのだとか。
あの湯気の香りに多くの人がほっこりと温かい気持ちになるのは、みそに含まれる「HEMF」という成分の効果なのだそう。
ってことは、一緒に食事をするなら、断然和食。
みそ汁のリラックス効果を「この人の側にいると癒される」なんて勘違いしてくれたら…というのは、都合がよすぎるでしょうか?
さりげなく男性の本能に訴える
香害、スメルハラスメントなんて言葉もあるくらい、匂いには敏感な世の中。
香りは脳の「好き・嫌い」を判断する部分に直接訴えかけるため、ハンドクリーム一つでも下手に使えば嫌悪感を抱かれてしまうことも…。
でも、食べ物のいい香りなら、誰にも気づかれることなく、ごくごく自然に男性の本能に訴えかけられます。
しかも、自分の身につけるのではなく、一緒に飲食をしたり、その場に行くだけという手軽さ。
大成功、というわけにはいかないかもしれませんが、さりとて大きな痛手を負う事もないし、試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。