数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
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恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門109
「理想」の彼氏と出会うためにさまざまな努力や工夫をしている人の労苦が報われたなら、これほどうれしいことはありません。あなたと一緒に諸手を挙げて狂喜乱舞したいです。
がしかし、現実はそう甘くはないですよね。さて、今回は「理想」の彼氏に出会うための方法について、一緒に見ていきたいと思います。
理想が一つで、それが具体的な場合は問題ない
理想が一つで、かつ、具体的な場合。たとえば歯科医師と結婚するのが「理想」である場合。これは簡単ですよね。歯科医師ばかりの婚活パーティーって、ネットで探せるので、そういう集まりに行くといい、ということですね。
歯科医師、しかもイケメンが理想? この場合も、婚活パーティーに行くといいでしょう。もちろんお金がかかります。
でも、「より確実に」歯科医師を射止めるために、自分も歯学系の大学に進学したとか、薬剤師になったとか、高校生からそういう金銭的負担とセットで努力をして、歯科医師と結婚する女性だっているのだから、婚活パーティーにかかる費用くらいどうにか負担するしかない、とも言えますね。
「理想」は「上書き」される
問題は、「理想」が漠然としている場合です。たとえば、年収がそこそこ高止まりで安定していて、穏やかな性格で、家事や育児に協力的な男性を「理想」としている女性! まあまあいますよね。
そんな人の「理想」は、どのように満たせばいいのでしょうか? その手の男性ばかりを集めている婚活パーティーがあるのかというと、探せばなくはないかもしれません。ですが、そういう内面的なことを旨として男性を集めている会社って、すごく少ないように思います。
また、婚活サービスを使いたくない(自力で「理想」に出会いたいと思っている)人もいるでしょう。そういう人は、「食わず嫌い」を直すことが大事。友だちに誘われたら、それがどのような人との出会いであれ、すなおにその集まりに参加することです。
数打ちゃ当たる、みたいなことを言いたいのではありません。また、「誰かの背景には10人の人脈が眠っている」のような、ビジネス正攻法を説きたいわけでもありません。「理想」というのは、自分の経験値とともにどんどん「上書き」されていくのです。
「自分」が経験を重ねるごとに成長するように、その自分が持つ「理想」も「上書き」されています。だから、自分が抱いている「理想」とは、去年までの「理想」であって、じつは今の自分は去年までの理想とはちがう理想を抱いている――こういうこともザラにあるのです。
その時になってみないとわからないこと
それともう一つ。恋愛とか結婚とかって「その時になってみないとわからないもの」で満ちています。たとえば、育児に非協力的な男性とは絶対に結婚したくないと思って、育児に協力すると言ってくれた男性と結婚したとしましょう。もちろん共働きで。
ところが、結婚後、奥さんの会社が倒産して、奥さんが一時的に専業主婦になった。そしたら家事や育児がことのほか面白くてハマってしまった。その結果、結婚前にあれだけ育児に協力的な男性を探し回っていたのが無駄に思えた(あるいはそういう自分が笑える)というようなことも、ザラにあります。
「巻き込まれる」と「理想」を超える人に出会える
人は絶えず変化しています。あなたが毎日同じ電車に乗って、同じ会社に行き、同じメンバーと同じ仕事をしていても、あなたという人はじつは日々変化しています。
自分が変化しているということは、すなわち、自分が抱いている理想も、その内容を日々刷新されているということです。
「理想」以外のものを受け付けないのではなく、できるだけ寛容な気持ちで、いろんなものに「巻き込まれる」ように生きてみると、「理想」よりももっと素晴らしい男性に出会えます。
※毎週木曜日更新