2020.04.24

占いにも新たな風…オンライン鑑定を始めるためのセミナー「占いエールカンファレンス」レポート

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新型コロナウイルスの感染拡大が、各業界に深刻な打撃を及ぼしていますね。不要不急の外出や3密(密集・密接・密閉)を避けることを余儀なくされている影響で、これまでの常識が通用しなくなり、今、そしてこれからをどう乗り越えればいいか、思い悩んでいる方は少なくないでしょう。

占い師の活動が困難に……

それは占い業界も同じこと。対面占いで活動していた占い師さんは、その活動が制限され、日々、大きな不安を覚えていることと思います。

そこで、占い事業を中心に数多くのWEBサイトを運営している株式会社cocoloniは、4月19日、そういった占い師さんに向け、“オンラインでの占いを始める”ためのオンラインセミナー「占いエールカンファレンス」を開催しました。

占い業界の現状や今後の動向、オンライン占いの具体的な方法などを紐解いたセミナーでは、どんなトークが繰り広げられたのか。その模様をレポートします。

◎当日のプログラム

【第1部】2020年の占い業界の動向
【第2部】対面占いの現状と展望
【第3部】オンラインでの占い師の活動
【第4部】質疑応答

2020年の占い業界の動向は?

まずは、占星術研究家の鏡リュウジ先生から、「2020年の占い業界の展望」や「占いの鑑定というもの」についてのお話しがありました。

鏡先生いわく、現在は、対面占いはもちろんですが、セミナーなどのリアルイベントも開けないし、物流の問題で雑誌も欠品が多く、WEB系の占いメディアの会社も厳しい状況……と、占い業界は全体的に苦境に立たされているそうです。

その前提のもと、『時代の裂け目に今おもうこと』というテーマでトークを展開。タロットの「死神」のカードや星の世界で言うコロナ(太陽の光冠)の話を通して“時代の裂け目”のイメージを伝え、本題に入りました。

◎オンラインは今の時代の新しい神殿

コロナ=太陽というところからギリシャ神話の太陽神アポロンの話題へ。アポロンは明るく理性的な神ですが、疫病を引き起こす存在であり、同時に疫病を癒す医神でもあるそう。古代ギリシャの英雄たちは神殿にある、信託所と呼ばれる狭く奥まった空間で、巫女の口を通してアポロンの神託を聞いたと言われていますが、これは“こもっている状態”であり、今の“外出できない”私たちと共通点があるのではないか、と。

ただし、当時と違って現在はオンラインがあります。オンラインは、こもっている者同士がつながり合えるツール。「今はオンラインを通して新しい神殿を作れる時代かもしれない」そんな展望を語っていました。

◎占い師はこれまで以上に必要とされる?

2020年は“水瓶座の時代”であり、「我々は新しい時代に入っている」とのお話しも。12月22日には、水瓶座で木星と土星が重なるグレートコンジャンクションが起こるけれど、これはなんと200年に1回くらいの転換点なのだとか。

その影響で、風が象徴する情報やコミュニケーションなどに重きが置かれる時代が到来しつつあるのですが、実はこのことは、17世紀に伝統的な占星術をリバイバルさせたイギリスの占星術師ウィリアム・リリーの文書に記されていたと言います。

リリーは「風の時代に入ると、学識者が活躍する時代になる」と書き残していて、その例として、数学者、学問の専門家と共に占星術家(アストロロジャーズ)という名称が挙げられているのです。

現代社会において「占い師が世界の中心に躍り出るということではないと思うけれど、人々が困っているときに、科学とは違う形で、新しい知恵と叡智を持って今の出来事を解釈したり、人の心に寄り添ったり。そういうことができる仕事を我々はしているかもしれません」と鏡先生。

つまり、個人鑑定をしている占い師さんは、これまで以上に多くの人から必要とされる可能性があるってことですね。

ただし、今が大変な状況であることは誰しも同じ。だからこそ、不安を抱え、思い悩む人々の最初の受け皿となりうる占い師さんは、「占いがあるから私は強い」と思い込まず、ときにはヘルプサインを出すことも大事。そんなメッセージを送っていました。

対面占いの現状とこれから

第2部は、原宿の占い館「塔里木」の代表・岸穂子さんと、麻布十番の占いバー「燦伍」オーナーで占い師の千田歌秋さんによる対談です。新型コロナの拡大によって、それぞれどんな影響を受けたか?というところからトークが始まりました。

◎占い館の今とこれから

たくさんの占い師さんが所属する占い館「塔里木」は、専門家に相談しつつ、店舗での対面占いは休業中。電話鑑定を中心としたリモートワークに移行しているそうです。社会情勢が不安なときこそ、占いを受けたいというお客さんも多いため、鑑定の需要はあるとのこと。

これまでは対面占いがメインで電話はサブツールでしたが、今は電話中心なので、占い師さんに電話鑑定に慣れてもらうため、サポートをしているそう。また、ビデオ通話や動画を使っての占いも進めていると話していました。

◎占いバーの今とこれから

一方、「燦伍」は飲食を楽しみ、希望があれば対面占いを受けられるというカフェ&バー。平日夜の外出自粛要請が出てからは客足が途絶え、4月7日の緊急事態宣言を受けて、やむを得ず休業していると言います。

オーナーの千田さんは「対面鑑定が地上を歩く鳥、オンライン鑑定が空を飛ぶ鳥なら、燦伍は歩く鳥ばかりが集まっている場所です。けれど、地上にはコロナという毒麦がまかれ、食べられなくなってしまいました。飛べない鳥が歩ける空中庭園のような場所が欲しい」とのこと。

◎少しでも明るい状況を作っていくために

新しい取り組みを始めつつある占い館、今後の展開を模索している占いバー……どちらも、とても厳しい状況のようです。そういったトークのラストに「塔里木」の岸さんが鏡先生の言葉を引用し、こんなことを話していました。

「これから風の時代に入り、情報・コミュニケーション・知性に重きが置かれる中で、デバイスやプラットフォームなど占いの届け方が変わったとしても、占いの本質は変わらないと思います。占いは世の中が混乱しているときに人の背中を押したり、少しでもほっとする時間を提供できたりする存在。また、占いには、時代の変化に対して差異を理解するための知識があるはずです」

だからこそ、みんなとつながりながらテクノロジーを生かし、新たな神殿を築いていきたいと岸さん。「インターネットが苦手な人も含め、そこを乗り越え、占いの叡智を使って、少しでも明るい状況を作っていければ」という発言から真摯な想いが伝わってきました。

オンラインでの占い活動

第3部では、株式会社cocoloniで、長年オンライン占いに携わってきた担当者が、オンライン占いについて具体的に解説しました。

話した内容は、こんな感じ。

・オンライン占いとは何か?
・どんな種類があるのか(電話占い、チャット占い、メール占い、ビデオ通話占い)
・活動の仕方は?(個人で活動、会社運営の占いサービスに所属、プラットフォームに登録)
・対面占いとの違い
・占い師のタイプ別の、おすすめの活動の仕方
・オンラインで活動する際に必要なツール

個人で活動する場合と、どこかに所属や登録をする場合のメリット・デメリットなども。かなり丁寧に説明していたので、これからオンラインで活動したい、という占い師さんも参考になったのではないかと思います。

“大丈夫”は心のライフライン

第4部は質疑応答タイム。「悩みはないけど、占ってほしいというお客さんへの対応の仕方」「昨今の電話占い事情」といった視聴者からの質問に出演者が答えました。

中でも印象に残ったのはこの質問です。

「新型コロナウイルスの影響でどの業種の人も大変だと思います。占術的に見通しを立てていくのが占い師としての一つの役目かと思いますが、目安としての区切りや今後の展開などを占いで出しているでしょうか?」

回答者は鏡先生。「僕個人としては予言はしないし、できない」と伝えたうえで、以下のように続けました。

「今回のことはみんなの共通の体験ですが、同時に、個別の体験であるということも忘れてはいけないと思うんです。年齢も立場も異なる多くの人々が、個々にその人だけの形で今の状況を体験しているわけですから。
占い師はそういう個別の部分、その人が何を体験し、どう感じているかっていうところに寄り添うことが大事なのではないかと。そして、ナビゲートしていく……それくらいしかできないんじゃないかなと考えています」

災厄など大きな出来事が起きたとき、ともすると個人の背景や感情は置き去りにされがち。その部分に寄り添い、一人一人の言葉に耳を傾け、エールを送るのが、占い、及び、占い師さんの役割なのかもしれません。

セミナーのラストは株式会社cocoloni代表の挨拶。ここでは「大丈夫は心のライフライン」という言葉が飛び出しました。占いは、いわゆるライフラインではありません。けれども、不安を抱える人々の気持ちを少し軽くしたり、前に進むためのお手伝いをしたりできる存在だ、ということを改めて心に刻むことができました。

おまけ:スペシャル座談会

セミナーの後は、今回の出席者に加え、占星術家SUGARさんも参加してクローズドの座談会が行われました。トークテーマは「オンライン占いだと、録音・録画されて悪用される場合があるのでは?」という問題や「占い師にできること・できないことの線引き」についてなど。

締めに入ったところで、今後の展望について一人一人コメントしたのですが、そちらも印象的でした。一部、ご紹介します。

SUGARさん「占い師さん自身がハッピーであること、孤立しないこと、バランス感覚を保つことが大切だなと。また、寂しいからといって無闇につながるのではなく、自分なりの孤独を確立する、というコミュニケーションも必要だと思います」

千田さん「占いも大事ですが、まずは生活することが大事です。心と体を整えなければいい占いはできません。頑張って生きていきましょう」

鏡先生「占いというものは消えてなくなったりしないので、その中で我々がどう生かされるか。そこは半ば、占いの神様に身を委ねてもいいかもしれません」

不安を抱える人々の支えになるためには、まずは占い師さん自身が身も心も健康で、ハッピーでいることが重要なんですね。そして、ときには“あるがまま”に委ねることも必要と……。

とりあえず、合言葉は「大丈夫は心のライフライン」。この言葉を忘れずにいれば、占い師さん自身が笑顔を取り戻し、相談者さんの心に光を灯すきっかけになるのではないかと思います。

活動の場を失い、先行きが不安、この先どうすればいい?と迷っている占い師のみなさんも、オンライン占いを通して新しい神殿作りに参加してみてはいかがでしょうか。このレポートを読んで関心を持った方は、「占いエールカンファレンス」の動画を見ることをおすすめします。

動画:占いエールカンファレンス2020(Youtubeへジャンプします)

今後のイベントの情報などは、cocoloni/ココロニのTwitter @cocoloni_incをご覧ください。

(文=ココロニプロロ編集部)

 

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