2020年に放送された登場人物全員が裏切り者、という“ドロキュン”ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』を考察します。
女性誌編集者の爽(新川優愛さん)は広告代理店勤務の夫・一真(小池徹平さん)と結婚して6年。ラブラブな関係を築いているものの、爽は子どもが欲しくて、それを一真に言い出せずにいました。
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ギルティの感覚は男女で異なる
飲み友達の瑠衣(中村ゆりかさん)に「言いたいことはハッキリ言ったほうがいい」とアドバイスされ、爽は思い切って一真に「子どもが欲しい」と伝えます。でも答えは「NO」でした。
ショックを受ける爽でしたが、夫の気持ちを受け入れようと思い直します。そんな折、ひょんなことから初恋の相手・秋山(町田啓太さん)と再会することに。
彼と過ごした日々を思い出し、心が動く爽。やがて一真、秋山、瑠衣、それぞれが持つ「秘密」によって、爽はだんだんと騒動の渦中に引き込まれていき…。
特別な感情はないけれど、ワンナイトラブをしてしまう。特定の相手がいるのに、違う誰かを愛しく想う。このような肉体的な浮気と精神的な浮気、あなたはどちらがより「ギルティ」だと感じるでしょうか。
実は浮気において「罪深さを感じるポイント」には、男女で違いがあるのです。
男女の嫉妬心の違い
そもそも男性と女性では、浮気に対しての捉えかたが異なると言われています。男性は肉体的な浮気に強い嫉妬を感じ、女性は精神的な浮気を許しがたく思う傾向が強いのです。
男性にとって、女性に浮気され、苦痛を感じるポイントはその原因にあります。つまり「自分の魅力不足」により浮気されることは、あまりに認めがたいのでしょう。
そのため恋人の浮気が発覚したとき、相手の男性と直接対決するのではなく「深く考えずに体を許した落ち度」として女性をなじります。このように男性は(面白くはないでしょうが)「心の浮気」のほうが、罪深さという意味では軽く感じるのです。
一方、女性はどうかというと、「本命」が自分でさえあれば肉体的な浮気を許せる、そんな人が一定数います。浮気した男性より浮気相手となった女性を憎む傾向があり、その女性の前で恋人に自分を選ばせることで溜飲を下げる、といった傾向があるのです。
だから、自分を選ぶことを前提とした肉体的な浮気は許せたとしても、違う女性に懸想することは許せず、心の浮気のほうがよりギルティと感じます。
肉体・精神、どちらの浮気がよりギルティ?
肉体的な浮気と精神的な浮気は、どちらも等しく罪深いものです。特に婚姻している場合、自由意志によって肉体関係を結ぶのは、たとえそれが風俗であったとしても法的に「婚姻を継続しがたい要素」とみなされます。
精神的な浮気には法的拘束力はないけれど、恋人や伴侶に対して不誠実であることは確か。それが肉体的であろうが精神的であろうが、浮気した時点で、恋人の傍にいる資格はありません。浮気を隠して一緒にいるのは、相手に「無駄な時間」を使わせていることになります。
相手の気持ちに対して誠実でない自分を自覚した時点で、相手と向き合って話し合うべきでしょう。何かを改善すれば再び向き合えるようになるのか、それとももうダメなのか。2人で結論を出すことが重要です。
それで別れるとなったとしても、お互いに納得できるでしょう。次の可能性を検討するのも一線を超えるのも、その後の話です。
まとめ
肉体的な浮気と精神的な浮気、あなたはどちらが許せますか?あるいは、どちらも許せませんか?
なお、安易に肉体的な浮気を繰り返す男性は、たとえ毎度あなたに戻ってきたとしても、そこに愛情はありません。あるのは、自分さえよければいいという「自己愛」です。
本当に好きなら、そもそも裏切ったりしないでしょう。何をしても許してもらえる「都合のいい女性」だから、戻ってくるにすぎないのです。そこを見誤らないよう気をつけてくださいね。
(※2020年4月4日 10:15 公開記事)