男女7人が繰り広げるLINEにまつわる恋愛模様を、男女それぞれの視点で描いて恋愛成功へのヒントを指南する『LINEの答えあわせ~男と女の勘違い~』(読売テレビ系)。
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前回もご紹介したこのドラマには、個性的なキャラクターが登場していました。笹川佳奈子(坂井真紀さん)もそのひとり。佳奈子は、料理や体型維持に気を遣う意識高い系女子。テレビ局に入社後は、ドラマ畑で活躍して「恋愛ドラマの女帝王」と一目置かれる存在です。
駆け引きをする理由
佳奈子は友人の紹介で、ある男性と知り合います。IT企業の重役・高山(長谷川朝晴さん)は、バツイチの独身男性。彼に興味を抱いた佳奈子には、この恋を有利に進められるという自負がありました。数多くの恋愛ドラマを作り、ヒットを飛ばしてきた。その経験を活かそう…と。
LINEはわざとすぐに返事をしない、他の男性の存在を匂わせる、ハートマークを使って好意を示す、などなど、アレコレと「駆け引き」をしかけます。
デートでの会話は盛り上がり、佳奈子は「手応え」を感じました。きっと、高山からこの後誘われるに違いない。そう思って胸をときめかせます。
しかしそんな予想を裏切り、淡々とデートは終了。どういうこと?と首をかしげる佳奈子。そう、彼女はある大きな間違いをしていたのでした…。
恋愛初期の頃、どんな女性も不安に陥るものです。それは例えば「自分が連絡しなかったらこのままパッタリ終わってしまうんじゃないか」「自分だけが相手にのめり込んで、必死になっているんじゃないか」といったこと。
なんとか「手応え」を感じたくて、相手の反応を確かようとするんですね。やがて、相手の「焦り」を煽って自分を追いかけさせるよう仕向けたい、という願望を抱きます。こうして「駆け引き」が始まるのです。
しかし、そもそも「駆け引き」は恋愛関係を築く上で有効なのでしょうか。
透けて見えるもの
駆け引きとは、以下のような行為をさします。 1.自分の気持ちはそこまでじゃないのよ、という優位性の誇示
2.自分を好いている異性は他にもいて、選ぶ立場なのだというアピール
3.恋愛をそこまで求めているわけじゃないという演出
ドラマの中で高山は、佳奈子の言動の端々から「駆け引き」を感じていました。それで好感度が上がったかというとその逆で、むしろダダ下がり。さらに「不快感」を抱いてしまうのです。
なぜ、佳奈子が思った通りならなかったのでしょうか。それは「駆け引き」とは結局のところ、「マウントを取る行為」だから。あざとさが透けて見え、大きなマイナス要因となってしまうんです。
結局「駆け引き」は ・「自分」の余裕のなさを隠したい
・「自分」が不安にならないために、相手の好意・執着を実感したい
という「自分」のための行動に他なりません。己の見栄・プライドを守るばかりで、肝心の「絆を築く」ことに目を向けていないんですね。これでは相手の心はつかめません。
もちろん、執着心を強める効果があるにはあります。ただそれが発揮されるのは、1回か2回程度。繰り返すと一気に興味を失わせる、非常にリスキーな行動なのです。
男性の心をつかむのは
では、どういう行動が好感度を高めるのでしょうか。男性は、好意の対等性を求め、バランスがとれる相手と関係を築きたがる傾向があります。さらに、 ・カッコいい自分を見せたい
・頼られたい
・一緒にいるときは笑顔でいてほしい
といった要望を抱きやすいのです。
つまり「追うか追われるか」にとらわれず、このような欲望に自然体で応えてくれる女性。こういった立ち居振る舞いができると、あざとさを感じさせることなく彼の心をつかむことができるでしょう。
まとめ
駆け引きの有効性、ご理解いただけましたでしょうか。
駆け引きに執着する女性は、自分が主導権を握って恋のシナリオを描いていると勘違いしがち。
そもそも大切にするべきは、プライドなのか相手の心なのか。基本的なところから、見つめ直すべきでしょう。
(※2020年03月14日 12:50 公開記事)