憧れの人に振り向いてもらいたい気持ちは、誰でも同じ。好きな人ができると多くの女性が、体型改善やメイクテクの向上といった、「見た目」に特化した努力に傾倒しがちです。
でもそれ、本当に「男性の心に刺さる努力」になっているのでしょうか。
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男性が求める女性とは
1985年に東横学園女子短期大学の松井豊氏と東京都立大学の山本真理子氏が、非常に興味深い実験をしています。
それは「異性交際の対象選択に及ぼす外見的印象と自己評価の影響」と称されるもので、男子大学生99名に対して実施されました。
まず、男子学生に自己評価についてのアンケートを取ります。続いて10名の女子生徒の写真を見せて、その印象を評価してもらうのです。これにより、「自己評価の高低」と「異性の好み」の相対関係を調べました。
その結果、
◎自己評価が高い男性が求める魅力ポイント
1.美しさ
2.家庭的
◎自己評価がそれほど高くない男性が求める魅力ポイント
1.美しさ
2.しっかりしている
3.受容の可能性(自分を受け入れてくれるかどうか)
このような点を評価するとわかりました。つまり、男性はおしなべて女性に対して「美」を求めるものの、自己評価の高い男性はさらに「家庭的な性質」を求め、自己評価がそこまで高くない男性は「芯がある」「懐の広さ」といった気質に価値を求めることがわかったのです。
世の男性は自己評価が高い?低い?
ここで問題となるのが、意中の男性の自己評価はどうなっているか?という点になります。
男性の多くは、自己評価がどうなのかを教えてくれません。ただ、一般的にいって、自己評価が低い人には以下のような特徴があります。 ・脳内反省会(一人反省会)をよくしている
・ステイタスや社会的立場や仲間の資質といった要素で、他者と自分とを比べる
・嫉妬深い
・ほめられることに慣れていない
・マイナス思考に陥ることが多い
日々の生活の中で、こういう点が見える人は自己評価が高いとは言い難いでしょう。
イイ女になるために必要なステップ
多くの男性が「美しい女性」に価値を見出すのは確かなようなので、そういう意味で「体型改善」「メイクアップ技術の向上」は理に適った努力といえます。けれども、それだけやればいいか、というと違います。
意中の男性が、どう見ても自信満々で「自己評価が高い」タイプなら、美を磨き、家庭的な側面を伸ばす努力をすると効果的かもしれません。でももし、そこまで「自己評価が高くない」タイプなら…。
彼のどんな側面も受けとめ、目線を合わせて話し合えるような、「しっかりした気質」を磨きましょう。ただただ美しいだけの女性より、大きくリードできますよ。
恋をすると誰でも、自分の気持ちばかりになりがち。そこをグッとこらえて、相手の心に寄り添い受けとめるというのは、案外難しいのです。
見返りを求めず、わかり合える2人になりたい自分のために。そういう気概を持って「聞き上手」な女性を目指してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、無理して自分に合わない努力をする必要はありません。己の中にある一面を伸ばすつもりで、自己成長の一貫の範囲にとどめるのがポイントです。
まとめ
男性は女性のどんなところに魅力を感じるか、ご理解いただけましたでしょうか。
ちなみに美人だったら勝ち組かというと、実はそうでもないのです。美人が微笑めば、一瞬で多くの人の心を惹きつけますが、ちょっとでも冷たいそぶりを見せたら「お高くとまっている」「上から目線」というふうに、大きくマイナスな印象を与えてしまいます。
つまり、好意のふり幅が大きいんですね。美しいのはいいことですが、それだけにこだわって突き詰めても、必ずしも幸せになれるわけではありません。
「見た目の美」よりも、相手の人間性にぴったりと寄り添える「内面の美」のほうがずっと重要なのです。
(※2020年02月15日 10:15 公開記事)