2020年のドラマ『この男は人生最大の過ちです』(テレビ朝日系)、ご覧になりましたか?
こちらもおすすめ>>ドSな彼を振り向かせる秘訣は?一見、冷徹な男性の心を開かせるアプローチ術
製薬会社社長・天城恭一(速水もこみちさん)は「僕を奴隷にしてください」と土下座する“ツンデレ”ならぬ“ツンドレ”キャラ。そして派遣社員・佐藤唯(松井愛莉さん)は“隠れドS”。
そんな2人が織り成すラブストーリーは、ハッピーなのか悲劇なのか、コメディなのかシリアスなのか…まったく先が読めません。
「相補」と「類似」、どちらが理想?
恭一と唯は、まさに「デコボココンビ」。世の中には、凹凸がぴったり合うカップルだけでなく、似た者同士のカップルもいますね。
自分にないものがある人を好きになるのは「相補」、自分と似た性格や生き方の人に惹かれるのは「類似」と言います。
あなたはどちらに心惹かれるでしょうか。実はこれ、「自己評価」によって変わってくるのです。「自己評価」は2種類あります。
◎self-evaluation
一般的に知られているのは、自分の行動や発言がどれだけ望む効果をもたらしたかを計った「self-evaluation」。
◎self-esteem
もう一つは、ありのままの自分をどれだけ受け入れ肯定できるか、その自尊心の度合いを指す「self-esteem」。自分にぴったりな相手を見つけるためのポイントとなるのは「self-esteem」のほうです。
自己評価が高い場合と低い場合
◎自己評価が高い人が求める相手
容姿が整っている、知性が高い、自分の行動に信念がある…このような人の場合、自己評価が高くなりがち。自尊心があり、自信を持っています。こういう人はよくも悪くも自分が好きなので、「自分に似ている人」を選ぶ傾向が強いでしょう。
◎自己評価が低い人が求める相手
自己評価が低い人は大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ求める相手が異なります。 1.至らないところがあるからこそ、己を磨いて頑張ろうと常に奮起するタイプ 2.至らないところがあるのは理解しているが、それも自分の個性と思うタイプ 3.至らないところを直したいけれど、ずるずるとそのままでいるタイプ
1のように、自尊心が足りていなくても向上心が強いタイプは「自己評価」よりもむしろ「他者評価」が高い人に憧れ、心惹かれやすくなるのです。そのため、多くの人から愛される社会的性格特性を持つ人、簡単に言えばクラスの人気者タイプを求めます。
2の場合、自分の欠点は個性であり、コンプレックスでもあるため、真逆の人と一緒になることによって「相補」することを望むのです。
例えば、大和リビングのCMで上野樹里さんと中村倫也さんが演じている夫婦は、これにあたります。頼れる妻と怖がりだけれど優しい夫という、デコボコが上手い具合にハマった理想のカップルです。
3は、意外かもしれませんが「類似」を求めます。というのも「肯定できない自分を肯定してほしい」という心理が働くから。「似た者」を求め、相手を通して自分を愛そうとします。
ただこれは、そもそも恋愛ではないんですよね。相手を求めているようで、結局ゆがんだ「自己愛」を押しつけているだけ。
とはいえ、世の中、3のケースが案外多いのです。自分と向き合えない人間が、他人と向き合えるわけがありません。そこに気づけないと、3の人は恋愛のステージに立つことすらできないままでしょう。
まとめ
あなたが求める相手は「相補」と「類似」、どちらでしょうか。
難しいのは、求める相手が必ずしも理想の相手とは限らない点です。「相補」を求めがちだけれど理想の相手は「類似」というパターンはよくあるし、逆もまた然り。
でも、なぜ「相補」を求めるのか、あるいは「類似」を求めるのか、そのあたりの心理を紐解くと、自身が恋愛において求めているものが見えてきます。
よりよい自分でいるために、求めるものを持っている人…それがあなたの理想の相手なのです。
(※2020年1月25日 10:15 公開記事)