内田理央さん主演のドラマ『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)がスタートしましたね。
こちらもおすすめ>>あなたも?“隠れビッチ”要素がある女性の特徴と克服のための3ステップ
セフレが5人いる性依存系女子、BL大好き彼氏いない歴=年齢のアラサー処女、ヒモ適性のある魔性のタラシ、処女しか愛せないセカンド童貞、風俗嬢にガチ恋して貢ぐ男性など、このドラマはとにかく登場人物全員が「ぶっ飛んで」います。
そんな個性的なキャラクターたちがどんな「ラブエロス」を見せるのか…要注目のドラマです。
来世ならちゃんとできる?
中でもヒロインの大森桃江(内田さん)は、その性の奔放さが強烈。セフレ5人との関係は「趣味」と割り切りつつも、心の奥では本命の彼女になりたいのになれない寂しさを抱いています。
そんな自分に虚しさを覚えるときもあるけれど「まあいっか、来世でがんばりますってことで」と思って、問題を自分が死んだ後に先送り。でも、本来の想いと行動がここまで乖離している状態で、来世で本当に一致できるのでしょうか。
過剰な承認欲求の弊害
桃江が奔放になってしまう原因、それは過剰な「承認欲求」です。「承認欲求」とは、自分の価値を第三者に認めてもらいたい、という欲求になります。人は誰でも自尊心があり、それを第三者に評価してもらうことで自分の「価値」を認識するのです。
桃江は男性と関係を持つと、自分を女性として認め求めてもらえたと感じられ、一時的にですが「承認欲求」を満たすことができます。
しかしこれはただの錯覚にすぎません。桃江が男性としているのはただのエッチであり、それ以上の意味はないからです。本命彼女になれない寂しさを紛らわすために、ただひたすら錯覚にしがみついているだけ。
さらに心のどこかでそんな実態をわかっているので、後で寂しさが倍になって襲ってくるという悪循環に陥っています。
「承認欲求」は誰でも持っているものですが、その満たす方法を間違えると、桃江のようにズブズブの泥沼にハマってしまうのです。
運命を諦めず、楽をすることを諦める
「男運が悪い」として、運勢のせいにして自分を顧みない。そういう女性をときどき見かけますが、彼女たちは桃江とまったく同じです。誰かが、何かが、来世が、自分を変えてくれると思って努力することを放棄しています。
なぜ本命彼女になれないのか。それは、そうなるだけの魅力がないからです。
では、本命になるためには?もっと魅力的になれるよう己を磨くべきです。そうして好きな人の彼女以上に素敵な人になれたら、本命として認めてもらえるでしょう。それこそが、正当な「承認欲求を満たす方法」です。
でも広い世の中、その人だけが男性というわけではありません。今のあなたを、その個性のまま愛してくれる人はきっといます。そういう人にシフトチェンジして、自分らしさをさらに磨くのもまた、正当な「承認欲求を満たす方法」です。
つまり、もし本当に「承認欲求」をきちんと満たしたいと思うなら、今の自分が置かれている「現実」をちゃんと見据えて、どういう「未来」につなげていきたいのかを明確にする必要があります。
そのうえで何が足りないのかをきちんと分析し、それに向けて自己改善すべきなのです。そういう努力をしない時点で「楽をしている」だけ。
自分の中の弱さを許し、楽をしたい欲求に抗えないなら、今世でも来世でも同じことの繰り返しとなるでしょう。努力なくして、人生も運命も変えられないのですから。
まとめ
この「承認欲求を恋愛で満たそうとする」傾向は、イマドキの女性だけでなく男性にも多く見られます。もしかするとそれこそが、「イマドキ男女のラブエロス」なのかもしれません。
ただ誤ってはいけないのは、それは「恋愛」ではなく「疑似恋愛」でしかないということ。空のコップに水が入っていると言い聞かせて飲むフリをしても、喉の渇きを癒すことはできないのです。
欺瞞を許さず、自分の心と向き合う勇気を持ちましょう。それが、真に心を満たす恋愛への第一歩です。